1. 仕事が減り、暇になって時間ができた
2. 振り回される仕事で忙しくなった
3. 面白い企画やプロジェクトで忙しくなった
1.の人たちの間では、在宅勤務が始まった頃には、一時、Zoom飲みなどが流行りました。これまでの激務から解放されたタイミングで、リフレッシュするのは悪いことではないと思います。
その一方で、世の中全体では、本格的な不況に向けて雇用調整の動きも始まっています。仕事がなくなって時間ができたといっても、職場における居場所やあるいは働き口がなくなってしまうのではという不安も、1.の人たちは抱えているのではないかと思います。
次に2.の人たちです。コロナ禍によって、会社や上司の方針、あるいは顧客の要望に振り回され、自分が主導権を持たない形で業務が膨れ上がっている状態の人です。
こういった状況下で、2.の人たちは、自分でコントロールが効かないため、心身を壊すリスクが伴っています。特にリモートワークの環境下では、誰がどのぐらい働いているかの状況が見えづらくなりますので、2.の人たちは、自分の身は自分で守らねばなりません。
私が注目したいのは、コロナ禍にあって「面白い企画やプロジェクトで忙しくなった」という3.の人たちです。彼らや彼女たちはSNSで口々に「オフィスや現場への移動がなくなって、無駄な時間が減った。そのぶん、どんどん面白い企画に割くことができている」とコメントしています。
リモートワークの普及に伴い業務が効率化されたため、3.の人たちは、オンライン会議やチャットでやり取りしながら、複数のプロジェクトを回して、かなり高い生産性を実現しているようです。
そして、この3つのタイプの人たちについて興味深いのは、「お互いが交わりにくい」ということだと思います。
基本的に、仕事が減り暇になって時間ができた人たちは、同様の時間のある人たちと交流します。また振り回される仕事で忙しい人たちは、ハードな業務サイクルに呑み込まれて交流どころではありません。そして、面白い企画やプロジェクトで忙しい人たちは、同種の人たちの間で、さらに面白い企画やプロジェクトに取り組んでいます。