「個の時代」に、生きるチカラとしての“営業力”を


さて、仕事が忙しくなったという点では、2.の人たちも3.の人たちも変わらないのですが、3.の面白い企画やプロジェクトで忙しくなったという人たちは、「選ぶ権利」を持っています。仕事に対して常に前向きで、黙っていても誰かから声がかかるので、参加したい企画やプロジェクトに自分の時間を投入できるのです。

今回、私がお伝えしたいのは、現在1.や2.の状況にある人たちが、どうしたら3.の人たちのように、「選ぶ権利」を持てるようになり、周囲から声がかかる存在になれるかということです。それが、アフターコロナの新たな「個の時代」において、自分自身の活躍機会を広げていくことにもつながるからです。

生き延びるのは「声がかかる人」


「個の時代」という表現を使うと、会社勤めの人には当てはまらないのではと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、会社経営者やフリーランスだけでなく、組織に勤めている人にとっても、これからは「個」というものはとても大切なものになり、それがあるかないかが、「周囲から声がかかる存在」になれるかどうかに関わってきます。

「個の時代」ということは、これまでも言われていました。ただ、そのなかには「好きなことで生きていく」というニュアンスが含まれており、そういう人たち向けの自己啓発書やセミナーもたくさんありました。

しかし、コロナ禍により、個の時代というキーワードは、「何とか生き延びて、自分や家族などの大切な存在を守る」という文脈に変わってきています。好きなことで生きていくというより、まずはどうやって自分や大事な家族の生活を守っていくかということが、多くの人にとってリアルな課題になっているのです。

最近、「副業」が身近な話題として新聞やニュースに登場するようになりました。これからは、誰しもが個人としての生存戦略を考えていく必要があります。

生存戦略と言っても、いきなり転職や副業、独立に踏み切りましょうという話ではありません。まず、第一にチェックするべきは、「自分は、現在の仕事やビジネスにおいて声がかかる存在であるか」という点です。

誰かから「声がかかる」ことは、これからを生き抜く上でとても重要です。

・あの人に相談してみよう
・あの人に聞いてみたら何とかなる
・あの人とディスカッションしたい
・あの人と話したらアイデア出るかも

こんなふうに思われている人は、どこでどんな働き方をしていようと、仕事がなくて困るということはありません。

「声がかかる人」というのは、例えば社内だったら、「承認を取るために会議に上司を呼ぶ」とか「後で文句を言われないように、会議に招待する」という意味合いではありません。あくまでも、「この人を呼ぶことがプラスになるから声をかけよう」という存在なのです。

文=高橋浩一

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