経済・社会

2020.08.14 08:00

「ハリス人気」は本物か 民主支持者の世論調査で探る

カマラ・ハリス上院議員(Getty Images)

米大統領選の民主党副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員が選ばれた。大統領候補となるジョー・バイデン前副大統領はツイッターで、「市井の人のために闘う恐れを知らない闘士であり、この国で最良の公僕の一人だ」と持ち上げた。

母親がインド、父親がジャマイカ出身のハリスは、1984年のジェラルディン・フェラーロ(民主党)、2008年のサラ・ペイリン(共和党)に続く3人目の女性副大統領候補となった。フェラーロもペイリンも敗北しており、バイデン・ハリス組が勝利すれば米国史上初の女性副大統領が誕生する。

かねてバイデンの有力な副大統領候補と目されていたハリスは、移民に対する姿勢から新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応まで、ドナルド・トランプ大統領を一貫して厳しく批判してきた。

では、ハリスは実際のところ、民主党支持者の間でどのくらい人気があるのだろうか?

英誌エコノミストとユーガブの共同世論調査によると、民主党を支持する登録有権者はハリスに対して、一貫して好意的な見方をしている。昨年以来、ハリスに好意的な人の割合は60%を超える水準で推移しており、8月初めには68%を記録している。

11日に指名が発表される前から、バイデンに投票するつもりの有権者の間ではハリスが副大統領候補として最も人気があり、バイデン支持者の22%はハリスが指名されるべきだと考えていた。

また、バイデン支持者の51%は、ハリスはバイデンの選挙戦で強みとなるとみており、逆にバイデン当選の足を引っ張ると考える人は12%にとどまっている。

編集=江戸伸禎

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