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セラノス創業者のエリザベス・ホームズ(Photo by Kimberly White/Getty Images)

“史上最大の詐欺会社”ともいわれる米医療ベンチャー、「セラノス(Theranos)」の創業者エリザベス・ホームズの裁判の開始が、2021年3月に延期されることが決まった。

当初は今年10月中に始められる予定だったものの、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて日程を変更。3月9日から陪審員の選任を開始し、同月16日に冒頭陳述を行う。

一時は広く称賛されたセラノスの目を見張るような転落は、“成功するまで成功しているふりをしろ”が信条といわれたシリコンバレーにとっての教訓となっている。

スタンフォード大学を中退したホームズは、血液検査に革命を起こすと豪語。19歳のときにバイオテクノロジー・ベンチャーのセラノスを創業した。さまざまな検査をたった1滴の血液で行うことが可能だとうたったセラノスは一時、シリコンバレーで最も注目を集めるスタートアップだった。

だが、米大手ドラッグストア・チェーンのウォルグリーンと店舗への検査装置の提供で高額の契約を結び、評価額が90億ドル(当時のレートで約1兆円)にまで跳ね上がり、社外取締役にヘンリー・キッシンジャー元国務長官などを迎えるようになるころには、メディアの厳しい目が向けられるようになっていた。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は2015年、一連の調査結果を報道。セラノスの血液検査装置には、同社が主張するような機能が実際には備わっていないことを明らかにした。その後、ホームズと交際していたセラノスのサニー・バルワニ社長はともに起訴され、同社は2018年9月に解散している。

ホームズとバルワニは、自社の検査装置に実際にはない機能があると売り込み、投資家らをだました有線通信不正行為で詐欺罪に問われている(いずれも無罪を主張)。また、2人はここ数カ月の間に別の複数の罪で追起訴されており、有罪判決を受ければ、それぞれ最長で20年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

なお、一連の調査報道に基づきWSJのジョン・カレイロウ記者が執筆した『Bad Blood』は、ジェニファー・ローンレンス主演で映画化されることが決まっている。

編集=木内涼子

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