サンドラーは2014年、ネットフリックスと映画4作品の製作で2億5000万ドル(約270億円)の契約を結んでおり、ここ1年間の収入の75%に当たる3100万ドル(約33億円)はネットフリックスからのものだった。ネットフリックスユーザーがサンドラー出演作を視聴した時間は累計20億時間以上に上り、同社は1月、サンドラーと新たな契約を締結。その額は前回の契約を超えたとも伝えられている。
ネットフリックスからの収入の割合はサンドラーが最も高かったが、他にも多くの俳優が同社から恩恵を得ている。今年のランキングでは、上位10人の収入総額5億4550万ドル(約583億円)のうち、4分の1以上に相当する1億4050万ドル(約150億円)がネットフリックスからの収入だった。
今年2年連続で首位に立ったのはドウェイン・ジョンソンで、年収8750万ドル(約93億5000万円)のうち2350万ドル(25億円)がネットフリックスのオリジナル作品『Red Notice(原題)』出演料だった。ネットフリックスはさらに、2位のライアン・レイノルズ、3位のマーク・ウォールバーグ、4位のベン・アフレック、5位のヴィン・ディーゼルに対し計8500万ドル(約91億円)を支払っている。
ストリーミング企業はその影響力を高めている。ネットフリックスが主演男優らに支払ってきた総額はどの映画製作会社よりも大きく、今年はコンテンツ製作に170億ドル(約1兆8000億円)以上を投じる見通しだ。Apple TV+はレイノルズに『クリスマス・キャロル』出演料として3000万ドル(約32億円)以上を支払う予定だと報じられており、アマゾンもボリウッド俳優のアクシャイ・クマール(今年のランキングで6位)に対し新作ドラマへの出演料として1000万ドル(約10億7000万円)を支払う。