「滞在するレストラン」でリフレッシュを。連泊旅行のススメ

「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 賢島」のエグゼクティブツイン。客室内にオーシャンビューの温泉風呂が設えられている


ROOMS 全室オーシャンビューの安らぎの隠れ家


テラスに眩しい木漏れ日を落とす緑の木々。その葉陰越しに穏やかな英虞湾を見晴らすことのできる全室オーシャンビューの客室は、本棟に4部屋、別棟に4部屋の全8室のみ。白とベージュの柔らかいトーンにまとめられた安らぎの空間を飾るのは、部屋ごとに異なるこだわりの家具とアート作品。玄関に置かれた、こちらも部屋ごとに異なる可愛らしいギャッベを見るたびに、「自分の部屋に帰ってきた」という温かな気持ちになる。



夜は高級マットレスを使用したベッドで、心地よい眠りを。特に別棟の4部屋は、客室内に窓を開け放って入ることのできる温泉風呂があり、風を感じ、海を眺めながら身も心も解放する喜びも。

SPA 海の神秘の力を取り込むザ・スパ


「美容と健康」というと、どちらかといえば女性のものというイメージもあるスパだが、「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 賢島」では、ご夫婦などパートナーと2人での利用も多いという。というのも、このタラソプールを含むスパを2人で貸切にできるからだ。

セラピストによる丁寧なカウンセリングに始まり、英虞湾を望む海洋深層水を使ったプールに浸かり、その後スチームサウナで身体の巡りをよくした後にトリートメントを受けるという流れにより、男性でもリラクゼーションに加え、海の神秘の力を取り込むようなバイタルチャージ効果が体感できる。完全プライベートというのも大きな魅力だ。



RESTAURANT それは五感を喜ばせる美食をめぐる体験


「テール・エ・メール」―フランス語で、大地の幸と海の幸を意味する言葉は、そのまま料理長である今村将人氏が腕を振るう料理を表している。いや、さらに加えるべきはアール(芸術)であろうか。東京・広尾の総本山「ひらまつ」に入社して以来、パリ店などで研鑽を積み、都内レストランで、料理長を務めたシェフのインスピレーション源になっているのは、まさに伊勢志摩の食材の力。

「東京から来て驚いたのは、食材のパワフルな味だった」と語るシェフは、味だけでなく、海の活力を盛り付けにおいても表現している。刻々と変わる海景を眺めながらの食事は、そのためだけに訪れる価値がある。



GOLF 英虞湾の絶景を望む憧れのリゾートコース


ホテルステイで心も体もフルチャージされたら、連泊旅だからこそ楽しめるのがリゾートゴルフだ。コンシェルジュに頼むだけで、煩わしさは一切無縁。英虞湾を望む雄大なロケーションにある「NEMU GOLF CLUB」とは提携関係にあるため、送迎付きですぐに出かけられる。



クラブもシューズもレンタルできるほか、コースはカート乗り入れも可能。18打席、300ヤードのドライビングレンジも備える。シリアスゴルファーも、この日ばかりはスコアよりスマイルで、仲間やパートナーとの笑いの絶えないラウンドを満喫してほしい。ちなみに運動こそは最高のアペタイザー。ホテルに戻ってからの夕食は、また格別だろう。

美しい空間、ミシュラン1つ星を戴く料理、女将の今村美穂氏が心を砕くホスピタリティなど、ここには上質な休日を約束してくれるあらゆる要素が揃う。

THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島
三重県志摩市阿児町鵜方3618-52
tel. 0599-65-7001

text by Shigekazu Ohno(lefthands) | photographs by Isamu Ito(lefthands)

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