「自由はただではない」 韓国ドラマ『 #梨泰院クラス 』の言葉から学べること

「梨泰院クラス」のチョ・イソ(左)とパク・セロイ(右)

「梨泰院クラス」のチョ・イソ(左)とパク・セロイ(右)

ネットフリックスで独占配信された韓国ドラマ『梨泰院クラス』。数々の著名人がファンを公言、日本に設定を移した漫画『六本木クラス〜信念を貫いた一発逆転物語〜』としてリメイクされるなど反響を読んでいる。

主人公パク・セロイが理不尽な宿敵に立ち向かう復讐劇はもちろん、飲食店経営やフランチャイズ化、投資やマーケティング、海外進出など、ビジネス観点でも興味深いストーリー構成が幅広い層を惹きつけた。信念をひたすら貫く主人公が放つ、力強い言葉に胸打たれた視聴者も多い。時に自らを鼓舞し、時に仲間に力を与える、セロイの言葉を紹介しよう。


1. 不当なことや権力者に振り回されたくない。自分が人生の主体であり、信念を貫き通せる人生。それが目標です

「信念」を貫くことは『梨泰院クラス』全体のキーワードであり、主人公パク・セロイが終始守り続ける家訓でもある。時に、権力を振りかざした不条理な出来事に直面することもある。しかしセロイは決して屈さず信念を曲げない。それは自分に嘘をつかないだけでなく、自分の人生を自分主体で生きていくためでもある。

2. いま1回、最後に1回、もう1回。一瞬は楽になる。だけど繰り返すうち人は変わる

不当な扱いを受けたとしても、その時だけ我慢すればいい。そう説得する仲間に対してセロイはこう言い返す。面倒を避けてやり過ごした方が楽に感じられるが、一度の妥協や甘えがやがて自分自身をも変えてしまう。それに気づいた時に後悔しても遅いのだ。

3. 価値は自分で決める。俺の人生はこれからだ

貧しさや学のなさ、前科者であることを言い訳にする仲間に対して「自分の価値を自分で下げて安売りするバカめ」と強く責めたセロイ。人は、周囲の評価や世間の物差しに自分を当てはめ悲観してしまうことも多い。しかし、それらに左右されず自分自身を高められる人間は強く、成長のスピードも著しい。

4. 迷うな。お前は自分の味方をしろ

自分のために決断したことであっても、誰かを傷つけていないか、迷惑をかけていないかと悩み迷うこともある。しかし、自分は常に自分の味方であるべきなのだ。恵まれない環境にいたとしても、自分だけは自分を大事にしていたいものである。

5. 真の強さとは人から生まれます。みんなの信頼が僕を強固にしてくれる

パク・セロイが設立した会社「IC」(梨泰院クラス)の理念は「人」と「信頼」。仲間を信頼することで育て、チームを強くする。料理のレベルが低いシェフに2倍の給料を渡し、その分努力するよう求める。磨かれた腕から生み出される料理は店の看板となり、会社を大きく成長させた。信頼は人を強くさせるのだと学ばされる。
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文=齋藤優里花

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