新型コロナと共に拡大する「いきすぎた同調圧力」との付き合い方

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ウィルスという目に見えない敵と闘い、経済などの先行きが不透明な中、どうしても不安になる。これらの3つの恐怖に苛まれ、これ以上鬱々しないためにはどうしたらいいか。私が心がけていることは下記の3つである。

・いま一度、自分を認めてあげ、自身の判断基準を持ち自らの意思で判断する

・自分の価値観と違う他人を安易に批判したり責めたりない

・自分自身、家族や大切な人のことを考えて予防し、行動する

身近な誰かにあなたの行動や発言が批判されたとしても、それはその人の軸であって、あなたの判断や行動が間違っているとは限らない。たとえそれがあなたのためを思っての発言でも、ストレスを感じて気持ちが沈むことがあるならば、今はその人とソーシャルディスタンス(距離)をとろう。

また、批判の代わりに、感謝の気持ちを表現するのも素敵である。イギリス全土では、毎週木曜日の20時になると一斉に拍手や口笛、音楽が鳴り響いていた。“Clap for Carers(医療・介護従事者へ拍手を)”というキャンペーンで、新型コロナウィルス対策の最前線で働く人たちへ感謝を示すためだ。


医療従事者に拍手を送るマンションの住民 Getty Images

新型コロナウィルスに感染し回復したボリス・ジョンソン首相も声明を出すときは、国民保健サービス(NHS)への感謝のメッセージを忘れない。街中の電光掲示板にも“Thank you NHS”の文字であふれている。普段は照れくさいかもしれないが、とても心が温まる行動である。

せっかくこれまでそれぞれが色々なことを我慢してきたからこそ、第2波によって自分自身や大切な人が新型コロナウィルスに感染することは避けたい。3つの点に気をつけながら、1日でも早く終息させるために慎重に生活していきたい。

文=蓮見勇太

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