1. テキストで伝える力
チームがリモートワークしている場合、全てのコミュニケーションの少なくとも半分は口頭ではなくテキストで行われる。これは、電子メールやスラック、テキストメッセージを通してのコミュニケーションを意味し、ビデオ通話をしているときに使用するチャット機能にさえ当てはまる。どのようなツールを使うにしろ、明確にコミュニケーションが取れる必要がある。
スペルや文法、句読点などを常に確認し、メールは送る前に校正すること。また、話す相手によって適切な礼儀や言葉遣いを使う必要があるだろう。上司ではなく同僚にメッセージを送るときは、少しカジュアルになっても問題ない。テキストメッセージやSlackも、電子メールと比べて必要とされる礼儀正しさの水準は低い。
2. 協働
リモートワークは一人で働くことではない。チームの一部であり、同僚と一緒にプロジェクトや業務に当たることになる。集まるための物理的な空間がなければ、協働は少し難しくなるかもしれない。
コミュニケーションスキルと協働のスキルはつながっている。協働を成功させる上で、コミュニケーションが大きな役割を果たすからだ。ビデオ会議や電話、メッセージの適切なバランスを見つけ、十分だが圧倒的ではない水準のコミュニケーションを心掛けよう。
プロジェクトマネジメントのソフトウエアや共有文書・フォルダなどのツールに加え、簡単に互いに会話できて情報を見つけられるスラックの専用チャンネルを活用しよう。こうしたアプリケーションを使い、共有文書に取り組むことに慣れよう。使っているツールやアプリの達人になり、全ての機能を活用できるようにしよう。
3. 集中力
在宅勤務は、常に気が散る要素に囲まれている。ペットや子ども、ルームメートや隣人の騒音など、気が散る要素が全くない場所を見つけるのはほぼ不可能だ。そのため、こうした気が散る要素に囲まれていても集中できることが貴重なスキルとなる。
集中の邪魔になる視覚・聴覚的な要素を遮断することで集中力を維持しよう。ノイズキャンセラー機能がついたヘッドフォンや、作業スペースの整理には素晴らしい効果がある。仕事だけに集中できるよう、空間からできる限り雑然とした要素を排除する。邪魔が入ることは逃れられないことを受け入れ、邪魔されてもそのことにこだわらないこと。今すぐ対処しなければならないのか後で対応すればよいのかを決め、それからすぐに仕事に集中を戻そう。