──ワクチン開発という専門的な話で、かつ海外の方を英語でインタビューするという形でしたが、難しさはありましたか。
テーマとしては難しいのですが、フレデリックさんがかなりわかりやすく話してくださいました。フランクにお話していただいたので、私にも、見てくださる皆さんにも、理解しやすい内容になっていると思います。
インフルエンサーとして、意味のある発信
──社会問題について発信する際に、植野さんのように多くのオーディエンスを抱えていると難しさもあると思います。発信することに対する躊躇などはありましたか。
そうですね。コロナウイルスに関しては、何をすればよくて何がいけないか、経済にも命にも関わってくることで色んな捉え方があるので、発信する立場として何が正解なのかというのは悩んではいます。でも地球全体の問題であるし、自分が心がけていることを伝えていくという文脈であれば、社会問題の中でも比較的発信はしやすいと感じています。
自分のプラットフォームを使う上で、昔から思ったことは口に出して発信するようにしています。もちろん賛否両論はありますが、積極的に自分の意見を言うと、今のような時代だと誰にでも見てもらえます。だからこそ、意味のある発信をしていきたいなというのは前から思っていますね。
年を重ねるごとにその意識は強まってきましたし、いつも自然にやってきたという感じです。これからも色んなことを勉強して発信して、誰かが知りたいと思うきっかけになってくれたらいいと思ってやっています。
──課題意識を持って社会問題と向き合われている植野さんですが、普段から意識を向けていくことによって考え方に変化はありましたか。
私自身は、海外の友達とかインフルエンサーの投稿を通じて、社会問題などを知って自分で調べていくことも多いです。でも日本国内を見ると、特に若い世代はそうかもしれないんですが、自分一人の行動では何も変わらない、という風潮があるのを感じます。自分の意見を言うのにためらいを感じてしまうのは良くも悪くも、文化ではあると思います。
事実、私も発信をしながらも、どこかでそう感じている部分は無意識にあると思います。ただそう思いながらも、みんなが行動に移せば絶対に変わるし、海外で社会問題について発信している方たちはそれを信じて、自信を持ってやっているんですよね。そういうのを見ると、自分の意識も変わってきて、自信を持って自分の意見を発信して行動してもいいんだなと思えるようになりました。
私がそうだったようにフォロワーの人たちも、私というプラットフォームを通じて、知らなかったことを調べたり、興味を持ったりするようになり、自分の意見を発信して行動していけるようになればいいなと思います。