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イスラエルの若手起業家3人が立ち上げたデータアナリティクス企業「Explorium」が7月28日、シリーズBラウンドで3100万ドル(約33億円)を調達したと発表した。今回のラウンドは既存出資元のZeev Venturesが主導し、ツイッターの元COOのアダム・ベインや01 Advisors、Dynamic Loopらも参加した。

「次世代のデータアナリティクスの現場で重要になるのは、いかに洗練されたアルゴリズムを生み出すかではなく、目的に合うデータセットをどのようにして見つけ出すかだ」と、Exploriumの共同創業者でCEOのマオール・シュロモは話す。

Exploriumのプラットフォームを使えば、顧客は今後数カ月の売上予測やリスク査定を行う際に必要なデータセットを、世界中のデータベースから効率的に探り出せる。シュロモによると、多様なデータソースから有用なものも抜き出すにあたって、人間の能力だけでは限界があるという。

「Exploriumは多様なデータから目的に合うものを発見し、ふるいにかけていくプロセスを自動化する。公的なデータやプレミアムなデータ、APIによるものなど、世界に散らばるデータからビジネスの課題の解決につながるものを取り出していく」とシュロモは語る。

例えば小売店が今後数カ月の売上予測を行う場合、多様な要因を考慮に入れる必要があるが、新型コロナウイルスのパンデミックに襲われた状況下では、特にデータの取捨選択が重要になってくる。Exploriumは顧客のニーズに合う予測モデルを構築し、より良いインサイトを導き出すためのデータ収集を支援する。

検索エンジンの登場により、インターネットの利便性は大きく向上したが、Exploriumはそれと同様な形で、企業のデータの取捨選択を容易にしていくという。「かつてのインターネットは未整理な情報のカオスだったが、検索エンジンの登場により、質問を入力すれば適切な答えが見つかるようになった。当社はそれと同じ仕組みをデータの世界に広げていく」

ExploriumはSaaS型のビジネスモデルで収益をあげており、顧客企業からシステムの利用料を徴収している。同社は昨年9月から現在までに、顧客数をほぼ3倍に伸ばしており、現状の顧客としては小規模ビジネス向けに融資を行うフィンテック企業のOnDeckや、バンキングシステムを提供するBlueVine、メガネに特化したEコマース企業のGlassesUSAなどがあげられる。

シュロモと同社のCOOのオル・タミールは、2人がイスラエル国防軍に勤務していた頃からの友人という。シュロモは8200部隊のデータ・マイニングプラットフォームを統括し、タミールは諜報部隊のアナリティクス部門を率いていたという。2人はイスラエルの著名データサイエンティストのオメル・ハーをCTOとして招き入れ、Exploriumを立ち上げた。

Exploriumは現在、テルアビブとシリコンバレーのサンマテオにオフィスを構え、87人をフルタイムで雇用している。同社は2018年のシードラウンドで360万ドルを調達し、昨年のシリーズAで1550万ドルを調達していた。今回のシリーズBの3100万ドルを加えると、Exploriumの累計調達額は5000万ドルを突破している。

編集=上田裕資

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