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光文社の書籍から読みどころをピックアップ。本好きな人たちのためのコンテンツ。

絵:辛酸なめ子氏

超難関、「女子学院中学校・高等学校」卒でも知られる漫画家、コラムニストの辛酸なめ子氏は、その独特な皮肉臭漂う作品に絶大なるファンを多く抱える。『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)など著書も多数ある辛酸氏の連続エッセイ『新・人間関係のルール』から、以下、その第1回をお送りする。


この生活はいつまで続くのか


コロナウイルスによって、こんなに人と人との関係が変わってしまうとは……。

「ソーシャルディスタンス」という概念が広まり、会う人の数を8割減にすることを余儀なくされ、さらに感染拡大を防ぐために「新しい生活様式」なるものが専門家から提言されました。

密を避け、人との距離を保ち続けなければならない生活はいつまで続くのでしょう?

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Getty Images

友人たちとカフェやレストランで集まって楽しくトークしていた日々はいつか戻ってくるのでしょうか。その節は何も気にせずお互いの飛沫を浴びまくっていましたが……。

初めての「ZOOM飲み会」


今は実際会わない「リモート飲み会」「ZOOM飲み会」といった新しい風習が生まれています。リアルの飲み会には出不精な私ですが、人とほとんど会わなくなってしまった今、たまに来るリモート会の誘いがありがたく、何度か参加させていただきました。

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初ZOOM飲み会は、まだ平和だった頃、忘年会やホームパーティでご一緒していた同年代の友人グループ。

まず、家の中でWi-Fiの環境が良いところを探して、リビングの片隅の壁ぎわが電波が安定していることがわかり、床にしゃがんで参加することに。

本やDVDを重ねてその上に台を乗せ、iPadを設置していたのですが、低めだったのでまず画面に胸の部分が映るという見苦しい状態になってしまいました。友人に「胸をチラつかせている」と指摘され、後ろに引いたりして何とか顔部分を映しました。

しかし、現実の飲み会と違って常に顔を晒している、というのが緊張感あります。リアルな場は、誰かと誰かが話が盛り上がっている間、自分はふと他のことを考えたり、スマホやテレビを観たり気を抜けますが、オンラインの会の場合はテレビのワイプ内の芸能人のように常に顔の表情が映されています。

そんなに自分の顔を注視する人なんていないと思っても、画面の何分の一かを占めているので、常にリアクションしたり話に聴き入っている表情をキープしなければなりません。

「ZOOM映え」という言葉も生まれましたが、初心者なのでそこまで演出できず、蛍光灯の下、自分の疲れた表情を晒すのも気がかりです。

オンライン飲み会は意外と疲れる、というのを実感。

ただトークの内容としては、皆非常事態で大変なので、ストレスや悩みを打ち明けたり、いつもより親密になれた気がしました。ストレスがたまった時は、クッションを顔の周りに3枚当てて叫んでいる、とか良い解決法を聞けました。

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