国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

オートモビール・カウンシルの目玉のひとつだったマツダ MX-30

マツダは秘密をうまく隠すことに成功した。コロナ禍が始まって以来、幕張メッセで唯一開催された自動車イベント「オートモビール・カウンシル」での発表まで、見事なまでに隠し通した。

というのも、7月31日のお昼まで、昨年の東京モーターショーで世界初公開された新型MX-30の仕様は電気自動車のみだと誰もが思っていたのだ。そしてついに同会場でワールド・プレミアとしてアンベールされたのは、追加モデルのガソリン・ハイブリッド仕様のMX-30だった。ちなみに、7月31日〜8月2日の3日間で1万1230人が訪れた。

このインターネット時代、かつ情報が発表前に漏れてしまうことがよくある業界の中で、最後の最後までマイルド・ハイブリッドの2.0リッター「e-SKYACTIV G」の秘密が守られたのはすごいことだ。マツダ3をベースにする同SUVは、RX-8についていたような観音開きドアを採用しており、年内には発売開始となる。一方、EV仕様は2021年の春に納車開始となるだろう。

MX-30は今回のマツダの目玉展示だったけど、ブースとしては、マツダ創業100周年を記念して、多くの名車も展示され非常に懐かしい雰囲気があった。

マツダ ルーチェ1500
マツダ ルーチェ1500。奥にはコスモスポーツ、サバンナRX-7も見える

1936年のグリーンパネル3輪車、初の4輪乗用車のR360、初のロータリーエンジン搭載のコスモスポーツ、世界で大ヒットした1978年のサバンナRX-7、1980年のファミリア、1989年の初代ロードスター、ルーチェや現行ロードスターなどがあった同ブースは、まるで博物館のようだった。

欧米の歴代の名車がずらり


6回を迎えた「オートモビール・カウンシル」では、新車が発表されるところは注目されるけど、多くの訪問者は欧米の歴代の名車を観ることがメインの楽しみだ。でも、それらに触れる前に、今回発表されたもう一台の新車について記そう。

それは、マクラーレン620Rという「ロードゴーイング・レーシングカー」だ。日本初公開されたのだが、強大なダウンフォースを発生するカーボンファイバー製のリアウイングを装着し、足まわりは32段階調整式のモータースポーツ用ダンパーやカーボンセラミックブレーキ、センターロック式のホイールなどで武装。キャビン後方には最高出力620PS、最大トルク620N・mを発生する3.8リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速を2.9秒でこなすと、マクラーレンは豪語する。

マクラーレン620R
マクラーレン620R

文=ピーター・ライオン

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