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Polly Thomas/Getty Images

ウーバーは8月6日、2020年第2四半期決算を発表した。同社CEOのダラ・コスロシャヒは今後、フードデリバリーへの注力を進めると述べ、この部門が第2のウーバーになると話した。

新型コロナウイルスのパンデミックを受け、同社の配車事業の売上は減少したが、ウーバーイーツなどのフードデリバリーの需要は高まっている。デリバリーのグロスブッキング(配達員への支払いなどを差し引く前の取扱高)は前年同期比113%のプラスとなったが、モビリティ(配車)のグロスブッキングは前年同期比73%のマイナスだった。

第2四半期のデリバリー売上は12億ドル(約1270億円)で、前年同期の5億9500万ドルを大幅に上回った。事業全体の四半期あたりの売上は22億4000万ドルで、純損失は18億ドルの赤字だった。

コスロシャヒは、パンデミックによる旅行制限が今後も続いた場合でも、フードデリバリーの売上が、配車事業の赤字を埋め合わせることになると話した。

「当社のフードデリバリー事業の規模は、私が2017年に入社した頃の配車事業の規模と同等になった。我々はここ3年で、第2のウーバーを生み出したことになる」と、コスロシャヒはカンファレンスコールで語った。

「フードデリバリーの需要の高まりの一部はパンデミックによるものだが、私はもっと深いレベルで顧客の行動の変化が起きており、パンデミックの収束後もその影響が残り続けると考えている」

ウーバーは先日、26億5000万ドルでフードデリバリーのPostmates(ポストメイツ)を買収するとアナウンスしたが、2019年に買収した食料雑貨宅配のCornershop(コーナーショップ)の統合を進め、新たなサービスを米国で始動させようとしている。

コスロシャヒは、Postmatesの買収がロサンゼルスなどの地域での事業拡大に役立つと述べ、今後は家庭用品や医薬品の宅配などにも乗り出すと話した。ここ最近、米国で始動させた、家族や友人に荷物を送るサービスのUber Connectも大きな支持を集めているという。

これらの一連の動きは、ウーバーにとって配車事業が二の次になったことを意味するのではないが、配車ビジネスはパンデミックの影響を強く受けており、同社は感染拡大の発生以降に7000人の人員削減を行ったという。

一方で、ウーバーは先日、タクシー業界向けのソフト開発を行う英国のスタートアップAutocabの買収をアナウンスしていた。同社は配車ビジネスの最も重要な市場の1つであるロンドンで、今でも当局の規制への対処に追われている。

編集=上田裕資

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