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Miquel Benitez/Getty Images

調査会社カナリスが7月30日に発表した2020年第2四半期の世界のスマホ出荷台数データで中国のファーウェイがサムスンを上回り、世界のトップに立った

ファーウェイが世界首位となるのはこれが初めてであり、同社にとっては嬉しい報せにちがいない。しかし、出荷台数を確認するとファーウェイの今後には重大な懸念が浮かび上がる。

カナリスがその数日後に発表した欧州におけるスマホ出荷台数ランキングで、ファーウェイが3位から4位に転落し、ライバルのシャオミが3位に浮上したことが明るみに出た。カナリスによると、シャオミの欧州での出荷台数は710万台で、ファーウェイを10万台上回っていた。

ファーウェイの欧州での出荷台数は前年同期比で17%のマイナスだったが、シャオミは前年同期比で65%のプラスだった。


ファーウェイが出荷台数を減らした背景には、同社の最新端末が米国の禁輸措置によってグーグルのソフトウェアを搭載できなくなったことがあげられる。さらに、ここ最近の米国によるサプライチェーン規制によって、ファーウェイの5G機器の売上も打撃を受けている。

そんな中、シャオミはクオリティの高い端末を安価な価格で投入し、ファーウェイを脅かしている。ファーウェイは米国の禁輸措置に苦しんでいるが、シャオミにはそのような制限は加えられていない。

ファーウェイは現時点で、シャオミの台頭を食い止める手段を持っていない。同社はグーグルのGMS(グーグル・モバイル・サービス)の代替ツールであるHMS(ファーウェイ・モバイル・サービス)を普及させようとしているが、その試みはまだ途中だ。同社は新たなフラッグシップモデルのMate 40を間もなく投入するが、この端末も海外市場ではMate 30やP40と同じ課題に直面することになる。

ファーウェイは海外での出荷台数の落ち込みを、母国でのシェアを46%にまで伸ばすことで埋め合わせた。しかし、シャオミは海外での売上を急速に伸ばしている。

ファーウェイにとって嬉しい報せとしては、中国市場における同社のシェアがアップルのiPhoneを上回ったことがあげられる。調査企業QuestMobileによると今年6月時点で、中国のスマホ所有者の26%がファーウェイ端末を利用中で、アップルは21%にとどまっていた。

しかし、ファーウェイが今後も成長を続けるためには、海外でのシェアを伸ばすことが必須であり、そのためにはHMSを普及させねばならない。一方で、シャオミは今後もオープンな海外市場で、ファーウェイのような制限を加えられずにシェアを伸ばしていけるだろう。

編集=上田裕資

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