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2020.09.11 10:30

これからの経営者にはどんな視点が必要か。VCが語る「社会に望まれるサービス」のあり方

d3sign/Getty Images


石丸:本当にギリギリのタイミングで全てをクリアにしていきましたよね。振り返ってみても、何かがあと1カ月遅かったらダメというような、ギリギリのラインでした。業績面では、弁護士向けの有料広告サービスを始めたのが、2013年5月くらいでしたっけ?
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元榮:2013年5月から販売開始をして、初めて売上が立ったのがその年の8月でした。

石丸:役員が揃ったといっても、当時はそのような状況だし、業績の見通しも立っていなかった。実は結構リスキーな進行をしていました。まだ存在していない売上を当てにして上場しようとしているわけですから。

サイト全体のトラフィックも同様です。2013年4月くらいまで、たまにニュース記事がヒットしてアクセスを稼いでいましたが、弁護士ドットコム自体のトラフィックは横ばいが続いていました。
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元榮:月間サイト訪問者数が200万人くらい、という状態でしたね。

石丸:それが2013年5月を過ぎたころから、急激に伸びていきました。これがなければ、後の弁護士向けの有料広告サービスの売上もついてこなかったでしょうし、人を雇っても上場どころの話ではなかった。それまでの7〜8年の間に積み上げたいろいろなものがようやく有機的に結びついて花開いた、そういった側面があったと思います。

元榮:良い風が吹いてくれましたよね。

石丸:投資家の観点からみれば、デジタルガレージで最初に手掛けた投資案件がこのような形でスケールした。これは投資家としての見立ても間違っていなかったと、そういった意味でもうれしく思っています。

元榮:石丸さんの見極め力ですよね。あのタイミングであの金額を投資できるというのは相当な眼力がないとできなかったろうと思います。

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弁護士ドットコム 元榮太一郎

石丸:今後はより緊張感を持って事に当たらないといけない。会社も大きくなっていますし、役員としての責任をまっとうしないといけないという点ではとても緊張感がありますよね。

元榮:石丸さんは投資家やビジネスマンとしての力もそうなのですが、TOEIC990点、さらには中国語も堪能で、日英中のトリリンガルですよね。

これから弁護士ドットコムは世界を目指していきたいと思っているんです。グローバルメガベンチャーとして、日本から世界に企業が出ていくところを見せて、日本の人たちを勇気づけられるように、会社を成長させていきたいと思っています。

そういうなかで、当たり前のように日本語、英語、中国語を使いこなす石丸さんの知見やグローバルな視点で、会社の成長に力を貸していただけたらと思っています。
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文=元榮太一郎

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