フォーブス共同編集者

左からアディソン・レイ、チャーリー・ダメリオ、ディクシー・ダメリオ(Kevin Mazur/Getty Images)

ドナルド・トランプ米大統領が先週、中国発の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を禁止する構えを示した直後、アディソン・レイ・イースターリング(19)は自分が最も得意とする方法で反応してみせた。それは、TikTokへの短編動画の投稿だ。

動画の内容は、TikTokがなくなった後の自分の姿を想像し、昨年退学していたルイジアナ州立大学に復学しようとする場面を演じるものだった。

だがイースターリングは、単なるお遊びとしてTikTokにダンス動画を投稿している他の数百万人のティーンエージャーとは違う。5410万人のフォロワーを抱える彼女は、最も稼ぐティックトッカーだ。自身が立ち上げた化粧品ブランド「アイテム・ビューティー」に加え、アメリカン・イーグルやスポティファイなどとの契約により、ここ1年間の収入は500万ドル(約5億3000万円)に上る。

フォーブスは初めてまとめた「最も稼ぐTikTokスター」ランキングで、バイラル動画を世に送り出す7人の若きセレブスターを選出。米国によって売却を迫られているTikTok事業の行方はまだ分からないが、一つ確かなのは、この7人ほどTikTokから多くの利益を得た人はいないということだ。

7人がTikTokでの人気を利用して収入を得始めたのはつい最近だが、オリジナルブランドの展開や、ソニー、チポトレ、レブロンなどの企業がスポンサーについたコンテンツ制作などを通じ、6月30日までの12カ月間で稼いだ額はいずれも100万ドル(約1億1000万円)を超えた。

1年前、ルイジアナ州立大学の放送ジャーナリズム科に入学したばかりだったイースターリングは、子ども時代の競技ダンス経験を生かしたダンス動画をTikTokに投稿していた。フォロワーの数は秋に100万人を突破。イースターリングは有名人となり、キャンパスで呼び止められたり、写真撮影を頼まれたりするようになった。

その秋には、女性服のネットショップ「ファッション・ノバ(Fashion Nova)」と初のスポンサー契約を結び、関連コンテンツの投稿を開始。12月には大学を退学し、活動に専念するためロサンゼルスに移住した。ロサンゼルスでは、他のティックトッカーたちと意気投合し、コンテンツクリエーター集団「ハイプ・ハウス(Hype House)」を結成。知名度をさらに上げた。

その後は仕事が次から次へと舞い込んだ。当初の収入源は、自分の名前を冠した商品を発売したり、リーボックや、ダニエル・ウェリントンなどのスポンサー付きコンテンツを出したりといった典型的なものだった。この2つの収入源は推定年収の3分の2を占める。

先月には、10代向けの衣料品を販売するアメリカン・イーグルのグローバル広告塔として起用された。彼女の姿は今後、同社のデジタル広告、テレビ広告、印刷広告に大きく登場する予定だ。また同じく先月には、母親のシェリ・ニコルとポッドキャストを開始。番組は週に1度スポティファイで配信されている。

編集=遠藤宗生

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