今年の夏はプールでマスク着用、浮き輪でソーシャルディスタンス?

プールでもマスクの着用が当たり前になる日が来るのだろうか(Getty Images)

夏といえば、プール。お盆や夏休みに家族や友人と遊びに行くには、定番のレジャーだろう。だが今年は新型コロナウイルスの影響で、例年通りに楽しめるのだろうかと心配な人も多いはずだ。

米疾病対策センター(CDC)は「プールの水を通じて新型コロナが広がる証拠はない」としており、現時点では、塩素で消毒された水中ではウイルスが伝播する可能性は低いとされている。しかしプールといえど水中だけではない。プールサイドや更衣室での密を避けることも鍵となりそうだ。

日本の大型プールではどのような感染対策を行っているのだろうか。プールの感染防止対策を調べてみた。


ナガシマジャンボ海水プール:マスク着用が必須な場所も


三重県桑名市のナガシマスパーランド内の「ナガシマジャンボ海水プール」は、屋内・屋外プールが併設される日本でも有数の大型プール施設だ。

感染症対策としては、ナガシマスパーランド遊園地のゲートにて検温を行い、入場時にはマスクの着用を義務付けている。

遊泳時のマスクの着用は必要ないが、場内で人との間隔が取りにくい場では極力マスクの着用を推奨。2名乗り以上のウォータースライダーではマスクの着用を必須としている。マスクをすると、水分補給を忘れがちになったり体温が下がりにくくなったりするため、熱中症のリスクにも十分気をつけるよう呼びかけている。

密を避けるために、ロッカーは普段の1.5倍の間隔を開けて配置。屋外にもロッカーを増設している。また、水着をあらかじめ着て来ることを推奨し、更衣室に長時間留まらないように促すほか、ピークの時間帯や過去の混み具合のデータから混雑予想日を掲載している。

最近ではサーフグッズなどを取り扱う「BILLABONG」からサーフィン用マスクや、水泳指導者向けに開発されたPVC素材のマスクなども販売されている。水遊び用のマスクが開発されつつあることも覚えておきたい。

ひらかたパーク ザ・ブーン:チケット販売枚数を制限


遊園地といえば「ひらパー」と思い浮かべる人は、おそらく大阪出身の人だろう。大阪府枚方市にあるひらかたパークはプールエリア「ザ・ブーン」を併設している。

「ザ・ブーン」は入場券の販売をローソンチケットとレジャー予約サイト「アソビュー!」のみで行い、1日あたりの販売枚数を制限して、入場人数の制限を行っている。入園時の体温測定や、更衣室内でのマスクの着用が定められている。
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文=河村優 編集=督あかり

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