海外を舞台に忙しく働くエグゼクティブたちは、他方では再び情熱をもって仕事に向かうためのリフレッシュとなり、インプットとなるバカンスの計画に余念がない。
しかし日本人の旅は1泊2日が基本で、旅館であれば朝も早い。観光地を巡り、土産を買って帰らなければ、「何をしに行ったのか」と謗られる。ゆっくり過ごすために出かける海外のバカンススタイルと比べると、むしろ疲れるために出かけるような節も否めない。
欧米人のようによく働き、よく休むスタイルに学ぶのなら、まずは「連泊」へのシフトから始めてみないか。今回ご紹介するのは、少々遠隔地にあるからこそほかでは出合えない景色があり、また食などさまざまな要素において連泊する価値のある「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」である。
尾道といえば昔から造船業で栄えた町。ベラビスタの前身も、瀬戸内海を見晴らす高台に建てられた造船会社の迎賓館であった。
世界各国からの来客を迎えてきた歴史を踏まえ、大規模なリニューアルのもとに生まれ変わったのは2007年のこと。ヨットやクルーザーを停泊したまま滞在できるよう、海辺にはマリーナも整備された。
ここで過ごす魅力は、瀬戸内海ならではの多島美を愛でながらの「何もしない贅沢」に尽きる。心をときめかす美食やスパでの心身を解きほぐす時間、マリーナに出かけてのマリンアクティビティなど、コンテンツは枚挙に暇がない。その詳細は、以降のページでお伝えしよう。
ベラビスタはイタリア語で「美しい眺め」を意味する言葉。瀬戸内海を見下ろす高台にあるこの「大人のための隠れ家リゾート」では、海と山に抱かれた美しいランドスケープで、何もしない贅沢を堪能できる。地産地消の美食やスパなど魅力のコンテンツは連泊で味わうにふさわしい
満々と水を湛えたプール越しに見る、メインダイニング「エレテギア」のダイニングエリア
オープンエアの席もある、開放感あふれる「エレテギア」のダイニング席。ここでいただく朝食も人気。プール越しに瀬戸内海の美しい景色が望める
ラグジュアリーなリゾートウェディングを叶える「リボンチャペル」。気鋭の建築家、中村拓志が設計を手がけた
プール越しに瀬戸内海の多島美が楽しめるダイニングエリア
レセプションからの眺め。向かって左手にはブティックが、右手には客室棟が、突き当たりには抜群の眺望を誇るラウンジやデッキが広がる