従業員の燃え尽き症候群 緩和のために毎朝尋ねるべきこと

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また現実的として、誰しも特別重要ではない作業をしている。やることリストに載っているという理由でTPSレポートを書く必要はあっても、これは本当に私のキャリアを前進させ、深い達成感を得る付加価値をもたらすものだろうか? おそらくそうではないだろう。私は、燃え尽き症候群を治したり、素晴らしい気持ちを味わわせてくれない仕事の計画に限られた精神的エネルギーを無駄にしたくない。

このシンプルな問いが非常に強い力を持つ2つ目の理由は、この問いが私たちの内部のコントロールの中心を刺激するからだ。内部にコントロールの中心を持つ人は、成功や失敗は自分自身でコントロールできるもので、偶然や運命ではないと考えている。それと対照的に、外部にコントロールの中心を持つ人は、自分のコントロール外にある要素が成否を左右すると考える。

リーダーシップIQが行った「Employee Engagement Is Less Dependent On Managers Than You Think(従業員エンゲージメントは思っているほど管理職によらない)」からは、内部のコントロールの中心が強い人は17%しかいないことが分かっており、約29%の人は外部にコントロールの中心が傾いていた。また、内部のコントロールの中心が強い人は、自分のキャリアに満足している確率が136%高かった。

朝にこの質問をすることで、私たちは自分がコントロールできると考えることのリストを作っていることになる。結局のところ、こうした1つや2つのことを達成することを約束し、それを遂行することで、今日は成功を収めたと感じることができると理解していれば、こうした仕事を達成するかしないかを自分でコントロールできるはずだ。

こうした小さな目標を設定して達成するごとに、少しずつ内部のコントロールの中心が強化される。私は自分自身と約束をし、それを守ったのだ。また、目標を達成しただけでなく、成功したという気分を得られて感情面での報酬も得ることができた。

少しずつこうした小さな目標を達成することで、今まで思っていたよりも世界を大きくコントロールできると分かるようになる。内部のコントロールの中心を強化することで、燃え尽き症候群が緩和される。毎日大変かもしれないが、最終的には何かを達成した満足感を得ることができるからだ。

翻訳・編集=出田静

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