ビジネス

2020.09.21

トップの発想を実装する名脇役。「畳み人」として頭角をあらわせ

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「あなたは本当にやりたいことができているだろうか?」そう質問されたら、どう答えるだろうか。

「やりたい仕事ができるようになるための最良のルートは、『畳み人』のスキル(=畳む技術)を身につけることだ」。そう語るのは、幻冬舎編集本部コンテンツビジネス局局次長の設楽悠介氏だ。設楽氏は、幻冬舎のブロックチェーン専門メディア「あたらしい経済(New economy)」の編集長として、またその他関連企業複数社の取締役として活躍している。

設楽氏によれば、人間は2種類に分けられる。とくに仕事においては次の2つの人種しかいない。「風呂敷を広げる人」と「風呂敷を畳む人」である。前者は壮大なアイデアをぶちかます天才肌、後者はそのアイデアを実務に移せる有能な実務派だ。さらに、畳み人として評価を得てくると、次第に「広げなさい」といわれる機会も増えてくる。そして畳み人こそ、最強の「広げ人」になれるという。

そんな設楽氏の著書『「畳み人」という選択 「本当にやりたいこと」ができるようになる働き方の教科書』では、これまで幻冬舎のカリスマ社長・見城徹氏や、メディアで話題の編集者・箕輪厚介氏が次々に立てる突飛なプランを影ながら実行に移してきた自身の「畳む技術」のノウハウが、惜しげもなく詰め込まれている。今回はその中から特別に、一部抜粋して紹介する。


仕事に優先順位をつけ、スケジュールに落とし込め


自分の業務スピードを把握して細かな業務も効率化できるようになれば、それぞれの仕事に優先順位をつけていきます。具体的には、やるべき仕事をTODOリストに書き出していきます。使うツールは、アプリでも手帳でも、使いやすいものでOKです。

ポイントは、やるべき仕事をその期日ごとにカテゴリー分けをしてまとめていくことです。僕の場合は、

「今日やらなければいけないこと」
「今週やらなければいけないこと」
「今月やらなければいけないこと」
「急がないが長期的にはやらないといけないこと」

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この4つに分けて、TODOリストを作っています。カテゴリーを分けすぎると管理が億劫になることもあるので、そういう人は時系列で「今すぐ」「ちょっと先には」「長期的には」の3つに分けてもいいでしょう。それぞれのカテゴリーごとに複数のリストページを作って管理してもいいですが、僕は一つのTODOリストの中にこれらのカテゴリーの仕切りとなる印をつけて管理するようにしています。そのほうがページ切り替えの手間もなく、一目で全てのタスクを見渡せ、時間経過に合わせてカテゴリーの移動も簡単にできるからです。
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文=設楽悠介

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