思うように移動できない中で、どこで休暇を過ごすか。今回は、これまでに50カ国を旅してきたという仲山今日子氏に、国内でしっかり休むことのできる3つのホテルを教えてもらった。
太古の自然の中で休む(sankara hotel&spa 屋久島)
体を動かしながらアクティブに整えたい、という方にオススメなのが、鹿児島から飛行機または高速船でアクセスする離島・屋久島に佇むラグジュアリーリゾート、「sankara hotel&spa 屋久島」だ。
太古の昔からの自然が残り「水と岩の島」との別名を持つ屋久島は、マイナスイオンを生み出す多くの滝や、数千年と言う奇跡的な長寿の木、縄文杉をはじめ、映画『もののけ姫』の舞台になったともいわれる神秘的な「苔むす森」など、「島全体がパワースポット」と呼ばれるほどのエネルギーに満ちた場所。
体力が許すならぜひチャレンジしたいのが、縄文杉トレッキング。往復11時間のハードな道のりだが、サンカラなら、ゲストの「身体のケア」までを考えたサポートで、整えながら爽快な汗をかくことができる。
著名な山学写真家、白籏史朗氏の下で研鑽を積み、世界の山を踏破した山のプロ、アクティビティ・マネージャーの大木信介氏をはじめ、経験豊富なガイドが、ペース配分や安全管理も考えて案内してくれるからだ。
ホテル内のスパで、縄文杉トレッキング専用の特別なコースを受ければ、登山前には身体をほぐすトリートメントを通して、体の歪みなどを整え、気を付けるべき点も指摘してもらえる上に、その内容は当日のガイドに共有される。
トレッキング後には、ガイドからのフィードバックがスパに届き、疲労を回復させるトリートメントが受けられるなど、至れり尽くせりの整えぶりだ。
スパマネージャーの阿戸亮子氏はアーユルヴェーダへの造詣も深く、体質(ドーシャ)に合わせたトリートメントだけでなく、部屋のアロマや、体質にあった色合いと香りのバスソルトを提供してくれる。
オールデイダイニング「ayana」の小山良孝シェフと連携をとり、体質に合わせた食事が提供されるパッケージメニューもあるので、まさに五感をフルに使い、全方位から整えられるという訳。
ディナーのみ営業の「okas」では、「亀の手」などの地元食材を使った、クリエイティブで美しいプレゼンテーションの料理が楽しめるなど、自然と向き合うだけでなく、離島とは思えない洗練された美食が楽しめるのも見逃せない。