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カナダでは、4月と5月に創出された雇用の半分近くが9大都市圏以外の地域でのものだった。これには、ソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)規制の難しさや、旅行先として都市部が除外されるようになったことなど、多くの理由が考えられる。

都市外でできる職種の多くは、ソーシャルディスタンシングが自然とできるため、通常通りの仕事を続けている。だがそれにもかかわらず、季節労働者に頼る業界の多くは人材を見つけられずにいる。

こうした雇用機会が生まれた一因には、新型ウイルスによって各国が渡航制限を課した結果、海外からの労働者が不足したことがある。カナダでは、こうした新たな仕事を若者が多く請け負っていることを示す証拠があるが、学生らは国から支給される月1250カナダドル(約10万円)の寛大な給付金を捨ててまで再び就労したいかどうかを考えていることは明らかだ。

これから1年後の労働市場について確信を持って語ることはもちろん難しいが、雇用面での大都市の魅力がしばらく下がり続ける可能性は大いにある。例えば、大学での遠隔授業はこれからもしばらく続くため、学生はコストが低い場所で勉学を続けつつ、パートタイムで働くことができるようにもなるかもしれない。

これまで長い間、都市は富を得られる場所だった。しかし今後は、少なくとも短期的にはその魅力がいくらか下がり、都市の外に大きな機会が見つかるようになるかもしれない。

編集=遠藤宗生

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