1. 自分自身に対する共感の気持ちを持つ
心理療法医で、娘のアマ・マーストンと書籍『Type R: Transformative Resilience for Thriving in a Turbulent World(タイプアール 荒れ狂う世界で成功するための変革のレジリエンス)』を共同執筆したステファニー・マーストンは、米紙ニューヨーク・タイムズに対し、「私たちは危機の間は特に、自分の感情の状態により注意を向けるようにしなければならない。そうすれば、ストレスや不快感、痛みをより早く克服できる」と述べている。
2. ルーティンを欠かさない
医学・健康ジャーナリストのサリン・ボイルズは、健康情報サイトのウェブMDドットコム(WebMD.com)で次のように述べている。
「ピッツバーグ大学医科大学院の研究者らは、双極性障害の患者の治療で睡眠や食事など毎日のルーティンを確立することの重要性を重視することで、より高い効果が出たと報告している。これは、同研究者らが社会的リズム療法と呼ぶもので、不規則な睡眠の習慣やその他の日々の活動に関する習慣の乱れによって体の睡眠・覚醒サイクル(概日系)が乱れ、躁病エピソードが引き起こされる可能性があるという考えに基づくものだ」
物事がコントロールできないように感じ、未来に確信が持てないとき、ルーティンを確立することでコントロールを取り戻すことができるし、生産性が上がることで自信も回復してストレスと不安を減らすことができる。
3. 友人や家族と連絡を取り合う
憂鬱(ゆううつ)な気分のときは孤立しないことが大事だ。孤立により、憂鬱な気持ちやストレス、不安は増えるばかりだ。信頼できる友人や家族と連絡を取り、苦労や懸念について打ち明けることには心理的な治癒効果があるだけでなく、不安を和らげたり、現在直面している問題を(それがどのようなものであっても)解決したりできるかもしれない。
孤立や憂鬱を特に感じていて、友人や家族に安心して話せない場合は専門家の助けを求めよう。この苦難は誰しも、一人で乗り越えなければならないものではない。