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Yuichiro Chino/Getty Images

イスラエル国防軍の諜報部隊出身のRob GurzeevとDima Potekhinの2人が立ち上げたサイバーセキュリティ企業「CyCognito」が7月23日、シリーズBラウンドで3000万ドル(約31億8000万円)を調達したとアナウンスした。

今回の調達はAccelが主導し、既存出資元のLightspeed Venture PartnersやSorenson Ventures 、UpWestらも参加した。CyCognitoは世界のインターネットに接続された35億個のサーバやデバイスをスキャンし、インデックス化することでハッカーの侵入ルートになり得る脆弱性を突き止めている。

CyCognitoを立ち上げた2人は、世界の企業は膨大な資金をセキュリティに注いでいるが、ハッカーの侵入ルートを発見できないと語る。2020年のフォーブスの30アンダー30の、エンタープライズテクノロジー部門に選出されたGurzeevは「家の外壁の50%を防御しても、残りの50%から犯罪者たちは侵入する」と話した。

CyCognitoはクライアント企業の脆弱性を探り、外部に露出する可能性があるアセットを突き止める。企業はその規模が大きければ大きいほど、ハッカーに狙われる危険が大きくなるという。

例えば、企業のセキュリティ担当が気づかないウェブアプリやクラウドサービスから犯罪者が忍び込むケースもあるし、関連企業の社員が使用するVPNが入り口になる可能性もある。

「当社のソリューションは、これらの脆弱性の診断プロセスを自動化し、追加の人員を一切用いずに完璧なセキュリティを実現するものだ」とGurzeevは話した。

Cycognitoの売上は2019年に10倍の伸びとなり、2020年も3〜5倍程度の伸びが見込まれる。同社の顧客には、世界の保険業界の上位10社にランクインする3社に加え、ウィプロやベルテルスマン、欧州の通信企業のアルティス、米国のユナイテッド・タレント・エージェンシーなどが含まれる。

先日、CyCognitoの取締役に就任したAccelのEric Wolfordは、ハッカーたちの侵入ルートは、時間が経てば経つほど拡大していくと話す。「CyCognitoのセキュリティ技術は、企業のアセットを守る上で必須のツールとなる」

イスラエル国防軍のエリート集団である8200部隊出身のGurzeevは、20歳でエンジニアリング部門のトップを務めた経歴を持つ。任務の詳細については明かせないというが、彼はその後、8200部隊のプロダクト部門のCTOを務めていた。

2014年にGurzeevはC4 Systemsと呼ばれるスタートアップに参加したが、同社は2016年にイスラエルの防衛テクノロジー企業のElbis Systemsに買収された。その数カ月後にGurzeevはイスラエル国防軍のテクノロジー部門に務めていたDima Potekhinに連絡を取り、2017年に資金を出し合ってテルアビブでCyCognitoを立ち上げた。

CyCognitoは2018年のシードラウンドで500万ドルを調達し、その翌年のシリーズAで1800万ドルを調達した。同社の累計調達額は現在5300万ドルに達しており、75人を雇用しているが、60人はテルアビブで勤務し、Gurzeev を含む15人がカリフォルニア洲パロアルトで働いている。

編集=上田裕資

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