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2020.08.10 07:30

アブダビで建設の世界最大の太陽光発電所 発注先決定で一歩前進

wadstock / Shutterstock.com


ただ、全ての計画が期待通り進んでいるわけではない。クウェート政府は今年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、アルダブダバ太陽光発電所の建設をキャンセルした。14億ドル(約1480億円)をかけたこのプロジェクトは、クウェート国営石油精製会社(KNPC)によって進められるはずだったが、既に大きく遅延していた。
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アブダビのアルダフラ発電所建設が計画通り進めば、16万戸に十分なエネルギーが供給され、アブダビの二酸化炭素排出量は年間およそ240万トン減少すると見込まれている。これは、自動車を47万台減らすのと同様の効果だ。

現地企業のTaqaとマスダールが合わせてコンソーシアムの60%を所有し、残りの40%は海外パートナー企業のEDFとジンコパワーが分配する。ファイナンスクローズ(プロジェクトへの出資や融資に関し、関係者が最終的に合意すること)は今年第3四半期になると見込まれ、最初の発電が行われるのは2022年前半になる見通しだ。

翻訳・編集=出田静

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