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アラブ首長国連邦(UAE)当局は7月26日、ペルシャ湾岸の砂漠に世界最大の太陽光発電所を建設するプロジェクトを多国籍コンソーシアムに発注し、計画にはゴーサインが出された。

国営のエミレーツ水電力公社(EWEC)は、2GWの発電所の契約を、アブダビ国営エネルギー会社(Taqa)、現地企業マスダール、仏公益事業会社フランス電力(EDF)、中国企業ジンコパワー(JinkoPower、晶科電力科技)に発注した。格付け機関のスタンダード・アンド・プア(Standard & Poor)によると、EWECはアブダビの持株会社大手ADQの子会社で、ADQはTaqaの株式も握っている。

アブダビ市から35キロメートルほどの場所にあるアルダフラで進められる同プロジェクトの費用の総額はまだ明かされていない。しかし今年同プロジェクトの入札が行われたとき、アブダビ電力企業(ADPower)は、同社が太陽光発電所における世界最低料金を確保したと述べた。これは、均等化発電原価(LCOE)のキロワット時(kWh)当たり1.35ドル(約140円)を確保したと述べた。

アブダビには既に巨大な太陽光発電所が存在する。1.2GWのヌーア・アブダビ(Noor Abu Dhabi)だ。同発電所もTaqaが運営し、昨年4月に商業運転を始めた。同社はヌーア・アブダビが、単一プロジェクトによる世界最大の運転可能な太陽光発電所であると主張している。

近隣都市のドバイも、アブダビとは異なるが似たような巨大太陽光発電開発に取り組んでいる。ムハンマド・ビン・ラッシード・アル・マクトゥ―ム太陽光発電所は、同施設が単一施設としては世界最大の太陽光エネルギープロジェクトだと述べている。同施設は複数段階にわたって開発が進められ、再生可能エネルギーの発電設備容量は2030年までに計5GWを達成することになっている。

再生可能エネルギーを巡る競争


ペルシア湾岸各国は、再生可能エネルギー源の開発に投資するリソースをこれまで以上に増やしている。その目的の一つは、今よりも多くの石油やガスを海外の顧客に輸出し、得られる収入を増やすことにある。大規模な太陽光発電計画や、太陽光よりも議論を呼んでいる原子力発電所の建設が急がれている理由もここにある。

翻訳・編集=出田静

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