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Ongkan / Shutterstock.com

2013年にクロアチア系オーストラリア人のFilip Eldicと、アデレード大学で学ぶEmil Davityanの2人は、世界初の自動車の通行料徴収アプリを開発しようと考えた。しかし、最大の難関となったのは、スマホのGPSやグーグルマップでは十分な精度の位置情報が取得できないことだった。

2016年のフォーブスのアンダー30に選出されたEldicは、「そのような高い精度を持つ位置情報サービスはこの世に存在しないことに気づいた」と話す。その後2人は、自分たちで高精度の位置情報サービスを開発し、他社に販売することを思い立ったという。

EldicとDavityanが創業した位置情報データのスタートアップ「Bluedot」は、先日のシリーズB資金調達で910万ドル(約9億5200万円)を調達した。今回のラウンドはモビリティ関連のベンチャーキャピタルAutotech Venturesが主導し、既存出資元のTransurbanのほか、新規でForefront VenturesやIAG Firemark Ventures、Mighty Capitalも参加した。

Bluedotは専用アプリとSDKの連携によって詳細な位置データを取得可能にする。同社のシステムは、マップデータ上にジオラインと呼ばれる詳細な区分けを設定し、位置データをベースにアラートを出したり、メッセージを送信することを可能にする。

Bluedotの顧客としてはマクドナルドやケンタッキーフライドチキン、ダンキンドーナツなどがあげられる。ダンキンドーナツはBluedotのテクノロジーを用いて、顧客との接触を最低限に抑えつつドライブスルーのオペレーションを効率化している。

Bluedotのテクノロジーを用いて車両の位置をピンポイントで通知すれば、顧客は店舗の商品受け取り口に車を乗りつけると同時に、商品を受け取れるようになる。

Eldicによると、新型コロナウイルスのパンデミックの発生後に同社のテクノロジーの需要は急増したという。「パンデミック後に様々な制限に直面した企業にとって、当社のテクノロジーは非常に有用なツールとなる」とEldicは話した。

Bluedotの他の顧客企業としては、ガソリンスタンドチェーンのOn The Runや、EVの充電ステーションのVolta Charging、オーストラリアの有料道路事業者のTransurbanなどがあげられる。

オーストラリアのメルボルンで創業したBluedotは、2015年にサンフランシスコでオフィスを開設し、現在30人のフルタイムの従業員を抱えている。同社は2018年に実施したシリーズAラウンドで、550万ドルをエクイティ調達していた。

編集=上田裕資

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