「逆デジタル・デトックス」で、心が整うオンラインな休日を

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ビデオ通話は、初めは面倒だったり、相手に提案するのが恥ずかしいと思うかもしれない。しかし、やってみると予想以上に楽しく、通常の通話よりも相手との心のつながりをより感じられるものなので、遠方の両親や友人にぜひ一度提案してみてほしい。提案してもらえたら、相手もきっと喜ぶのではないだろうか。

デジタルへの苦手意識克服 1日1時間はスマホを触る


デジタルデバイスへの苦手意識がある人にも、逆デジタル・デトックスをおすすめしたい。例えば「1日1時間はスマホを触る」というような課題を作り、なんでも良いからとにかく触ってみる。

初めは慣れていないため、多少苦痛に感じるかもしれない。しかし、毎日こうした課題をこなすことによって、デジタルデバイスへの抵抗は徐々に薄れていく。苦手意識を克服するトレーニングとしては、最適な方法だ。

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若い人の中にも、「スマートフォンは慣れているがパソコンは苦手」という人は意外と多い。しかし、社会人になるとパソコンを使用することは多くの場合避けられない。仕事で取り返しのつかないミスをする前に、家で少しでもパソコンに触れる機会を増やしておくことが重要だ。「後輩がパソコン音痴で困っている」という方も、ぜひ部下へのアドバイスとして提案してみてほしい。

ネット恐怖症に陥ってはいけない


SNSに対して嫌悪感があるという方もいる。そうした人の多くは、SNSに「誹謗中傷」や「精神のジャンクフード」といった負のイメージが先行してしまっている。

確かに、使い方を誤ったり、ネット中毒に陥ってしまっている場合にはそうした負の側面もある。しかしそれは、リアルな世界でも同じこと。多くの場合、問題はスマートフォンやSNSではなく、使用しているユーザー本人に起因する。

今やSNSはビジネスの場でも多分に活用されているし、苦手だからといって避けていては社会から置いてけぼりにされてしまう。

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とはいえ、何から始めればいいか分からないという方は、リスクが少ないインスタグラムから始めてみるのがおすすめだ。ツイッターは、自身の発信した言葉がさまざまなコミュニティに拡散され、それを見た人の解釈によってはトラブルにつながりかねない。フェイスブックは個人情報を登録するため、仕事の人とつながってしまうと面倒。インスタグラムを「見る専門」から始めて、思い付いたときに自分も好きな写真を投稿してみる、くらいで気軽に始めてみよう。

「デジタル=悪」と思われる節もあるが、デジタルに関することだけでなく、大抵のことは「やりすぎる」ことで害となる。デジタルデバイスに支配されるのではなく、生活をより充実させるツールとして、上手く利用できるように工夫を凝らしてみてはどうだろう。

充実した休息を得るためには、心にゆとりを持てていることが重要だ。「オンラインはだめ」という意識にとらわれず、とにかくゆったりとした気持ちで心温まるような時間を過ごせるのであれば、それは十分充実した休みだと言えるだろう。

文=長谷川 寧々

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