「逆デジタル・デトックス」で、心が整うオンラインな休日を

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最近、「デジタル・デトックス」という言葉をよく耳にする。デジタル・デトックスとは、一定期間パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスと距離を置き、対面でのコミュニケーションや自然とのつながりにフォーカスする取り組みのことだ。

しかし通常の生活では、デジタルデバイスを使用することが当たり前となっており、これらを遠ざけるのはあまり現実的ではない。

特別な休暇を取り、自然豊かな旅先でオフラインな休日を謳歌するのも一つの手だが、自粛生活が続く中、気軽に遠方へ出向いたり、自然を求めて旅行に行くこともままならない。

そこで今回は、デジタルデバイスを上手く活用しつつ充実した休日を送るための「逆デジタル・デトックス法」を紹介する。




仕事の切り替えは大事 私生活のオンライン交流は?


ビジネスパーソンのほとんどが、仕事で常にパソコンなどのデジタルデバイスを使用している。だからこそ、私生活での仲間とのオンライン交流は、後回しになりがちだ。

家で過ごす時間が長くなった今、時間を気にせず仲間内でチャットをのんびりと楽しむ機会を設けてみるのも良いだろう。また、しばらく連絡を取っていない人に連絡してみるのも、新たな交流の場を増やすきっかけになる。直接会って話さずとも、昔話やたわいもない話をしながら仲間と繋がることで、仕事や家庭でのストレスの発散にもつながる。

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休暇中にデジタルデバイスを使用するポイントとして、仕事のオンオフを切り替えるという意味でメールやSlackを見ない、と決めておくのはおすすめだ。しかし、友人や趣味のSNSを多少見たからといって、休日が無駄になってしまうということはない。

SNSを使用する時間や見ない対象を予め決めておくことで、充実したオンライン時間を過ごすことができる。

ビデオ通話で心のつながりを


しばらく会えていない家族や友人と、ビデオ通話で話す機会を設けるのも良いだろう。

筆者も自粛生活が始まってから、1年以上会えていない祖母にビデオ通話の提案をしてみた。デジタルデバイスに苦手意識があった祖母だが、いざ始めてみると最近のビデオ通話の画質の良さ、音の鮮明さに驚いていた。それからは、祖母の方からビデオ通話をしたいと言ってくれるようになった。その後も数回ビデオ通話をしたが、何度か多少繋がりにくいことはあってもそれ以外に特筆すべきトラブルはなく、以前より祖母と良好な関係を築くことができるようになった。

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祖母は、「ビデオ通話という新たな楽しみを見つけることができた」と大変喜んでおり、提案して良かったと心から思った。
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文=長谷川 寧々

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