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2014年の英国のイングランドでは年間76億枚のプラスチック製レジ袋が消費され、ごみとして放出されるプラスチックの重量は61トンに達していた。当時のイングランドでは1人あたり年間140枚のレジ袋を消費していたが、現在は1人あたり4枚まで低下している。

英国のロンドンを含むイングランドでは、2015年からレジ袋が有料化され、1枚あたり5ペンス(約9円)の支払いが義務づけられた。それ以来、使い捨てのレジ袋の使用量は95%も低下している。

5ペンスの課金制度の目的は、大手食品スーパーでのレジ袋の使用を減らし、プラスチックごみを削減し、消費者の行動を変えることだった。その結果、英国での使い捨てプラスチックの消費量は激減し、昨年は大手スーパーでのレジ袋の消費量は前年比59%のマイナスとなった。

現在の英国の法律は、250人以上を雇用する食品スーパーに対し、レジ袋1枚につき5ペンスの支払いを求めることを定めている。英国政府はこの制度を他の分野にも拡大し、1枚あたりの価格を10ペンスに引き上げることを検討中だ。

新型コロナウイルスのパンデミックによって、使い捨てのマスクや医療用手袋、フェイスシールドの利用が拡大し、英国のプラスチックごみ排出量は一時的に増えている。また、英国でのプラスチックごみの排出量が削減できた一方で、世界全体の排出量は大幅な増加が続いている。

海に流れ込むプラスチックごみの量は、今後の20年で3倍に膨らむことが予想されている。

英国における努力は一定の成果を収めたが、世界全体のプラスチックごみを削減するためには、各国が連携して新たな制度を取り入れることが必要だ。この問題を解決するためには、その他の環境に関わる問題と同様に、人々の行動そのものを変えていくことが求められている。

編集=上田裕資

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