世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

渋谷区公認の仮想空間「バーチャル渋谷」

渋谷の文化は、今後どう形を変えていくか。エンタメ、ファッション、理美容、飲食というそれぞれの業界は、どう協業をしていくべきなのか──。

7月21日、「With/Afterコロナ時代における渋谷カルチャーの今後」というテーマのパネルディスカッションがオンライン配信された。

登壇したのは、現在美術家で「DOMMUNE」代表の宇川直宏、「OCEAN TOKYO」代表取締役 の高木琢也、DJ/J-WAVEナビゲーターのNaz Chris、「ワンオー」代表取締役の松井智則、「カフェ・カンパニー」代表取締役社長の楠本修二郎だ。

彼らは業界の現状と課題をどう捉え、これからの渋谷をどう見据えているのだろうか?


コロナ禍における渋谷の現状と課題


宇川:エンタメ業界は、2月末から活動の場をリアルからオンラインへと移行しています。そんな中で感じるのは、みんなで熱狂して一丸となる「人と人との真の意味での交流」は、リアルの場だからこそ表現できていた、ということ。

これからは、リアルの場では探求できなかった世界観を、バーチャルの中で構築していくとともに、「人と人との真の意味での交流」をどう取り戻していけるかが課題だと思っています。

Naz:私達がやるべきことは、日々の疲れや行き場のないストレスを抱えた若者に、ストレスを発散してもらって「また頑張ろう」と思ってもらえる場をつくること。渋谷はナイトタイムエコノミーが盛んな街なので、そこで自分たちの本領が発揮しづらい状況はやはり辛いです。

松井:ファッション業界も、自粛していた間の売上不振や、在庫を抱えてしまうなど、苦境に立たされています。特に自分たちの店舗を構えずに、大手のブランドから買い付けてもらっている若いクリエイターやデザイナーたちは、その影響で売る場所が減ってしまっています。観光客が減れば減るほど、次のシーズンへの影響は大きくなってしまいます。

高木:渋谷に来る人の目的って、1つではないことが多いです。うちのお客様は10代の方が多いのですが、「オシャレな洋服を買って、かっこいい(かわいい)髪型にして、そのスタイルで街を歩いて話題のカフェに行きたい」と話してくださる方が多い。

特に3月は、新生活に向けて見た目を変えてテンションを上げたいという人が多い時期です。そんなタイミングで緊急事態宣言が出されたことで、渋谷に来る人が減ってしまった。美容業界も大打撃を受けています。

構成=小野瀬わかな 写真提供=YOU MAKE SHIBUYA

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい