韓国美容トレンドは「ツヤ肌メイク」 過度な美意識、沼にハマると危険?

韓国の若者のメイクは、どのように進化したのだろうか (Shutterstock)

新大久保に限らず街のショッピングセンターに行くと、韓国の化粧品や美容製品を目にすることはもう珍しくない。

日本のデパートや総合化粧品店に韓国の輸入品が一部置かれているだけでなく、エチュードハウスやイニスフリーを筆頭に、都内に店舗を構えているブランドもあるほどだ。グルメだけでなく美容の分野でも、韓国は日本で圧倒的存在感があると言えるのではないだろうか。

今年の春、韓ドラブームが「梨泰院クラス」や「愛の不時着」により再び日本に訪れたが、ドラマだけでなく、実年齢と比例しないような出演者たちの美貌もネット上で注目された。愛の不時着のメインキャストであるソン・イェジンとヒョン・ビンは、ともに37歳だ。ツイッターでは、出演者たちの実年齢を知って驚く声がしばしば見られた。

韓国は「美容大国」とも称され、その美容法や化粧品はアジアを中心に女性たちを魅了してきた。また、美容クリニックや整形外科が充実しているため、わざわざ海外から施術を受けるために韓国に訪れる人も珍しくない。美容の最先端を追う韓国、有名女優が実際に行なっているスキンケアや現在の若者たちのトレンドを通して、韓国の美容事情を紐解いてみた。


日本でも注目高まるソン・イェジンの美


韓国では以前よりソン・イェジンの美容法と20代の頃と変わらぬ容姿が注目されていた。2012年に韓国のテレビ局SBSで放送された番組で、当時31歳だった彼女は「ホット&クールスチーム洗顔法」を紹介。名前の通り、お湯と冷水を使う美容法だ。はじめにタオルをお湯につけ絞った後、首から顔にかけてタオルをあて、1分ほど額や頬骨、顎の周りを優しくマッサージをする。その次に、輪切りにしたレモンを10分ほど水につけておいた冷水で、顔を洗う。これを週2回ほどすることで、顔全体が明るくなると話していた。

ソン・イェジンはソウル芸術大学卒業後、無名ながら2001年に『おいしいプロポーズ』のヒロインに大抜擢されたが、当時を「殺人的スケジュールだった」と振り返るほど、忙しくてスキンケアを十分にできていなかったと打ち明けた。2003年に公開された「夏の香り」の撮影が終わり1年経った頃に、本格的にスキンケアを始めたそうだ。

また7時間しっかり睡眠をとることで有名だ。韓国メディアによると、10年間ピラティスも続けていた。彼女がどれほど健康に重点を置いていたのかが伝わってくる。2018年に受けた「Newsen」のインタビューでは「職業上、人前に出ることがほとんどなので、良いコンディションを維持することを心がけています。もちろんシワが気になることもあります。でもそれは当然のことですよね」と年齢を重ねることにも、プロフェッショナルで前向きな姿勢を示している。

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韓国の若者がハマっているのは「ナチュラル」?


日本から多くの若者がソウルに旅行する理由の大部分はショッピングではないだろうか。色とりどりで、用途が様々な化粧品が集まった韓国は、女性たちからすると実に魅力的だろう。真っ赤な口紅が流行したり、手軽に綺麗な肌を演出できるクッションファンデーションが流行したり、韓国はアジアのトレンドを牽引する勢いを年々見せている。

日本でも数年前から韓国人メイクを参考に白くて、つるっと、崩れ知らずの「陶器肌」が人気だ。エチュードハウスやイニスフリー、スタイルナンダなど、日本人から愛される韓国コスメの特徴は、独特なデザインとメイクだ。実際に韓国の20代の女性に、現在のトレンドを聞いてみた。
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文=裵麗善/Ryoseon Bae

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