ビジネス

2021.12.11 10:00

元CAが機内で見た「一流の乗客」の休息法


逆算して休む


CAは常に到着時間から逆算しながら機内サービスを進めていますが、超一流のお客様はCAも驚くくらい逆算思考をされていると感じます。

例えば、「機内でいつ睡眠をとるか」を、流れではなく事前にしっかり計画されている方がとても多いです。

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Getty Images

深夜便では質の良い睡眠をとるため、当日は朝いつもより早めに起床されたり、事前に食事を済ませ機内食はキャンセルされる方も少なくありません。

また、逆に現地到着時間が夕方の場合、機内で寝てしまわないようにラウンジで仮眠を取られてきたり、「○時になったら起こしてくれる?」など予め起床時間を決めている方もいらっしゃいます。

さらに、「今は日本時間で深夜だから」と、食事の際に軽めのお茶漬けを選ぶなど、身体に負担をかけないよう気を遣われている方も多いです。

休むことに罪悪感を持たない


超一流の方を見ていると、休むことも仕事と同様大切なこととして考えられているように感じられます。

「休暇のために何としてでも仕事を終わらせようと大変だったんだよ」と笑いながら話される方や、「機内ではパソコンを立ち上げなくていいようにラウンジで全て終わらせてきた」という方、「毎朝早いから夜の予定は早めに切り上げるようにしている」という方など、超一流の方は仕事やプライベートの予定に浸食されて犠牲になりがちな休息の時間を、上手に死守していらっしゃいます。

真面目で休み下手と言われる日本人は、休むことに対してつい罪悪感を抱きがちですが、むしろ常にベストなコンディションを保ち、仕事で高いパフォーマンスを上げるために欠かせないのが心身の休息です。

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清水裕美子◎日本航空(JAL)の客室乗務員として国際線ビジネスクラス、ファーストクラスなどを含め約5年乗務する。退職後はCA流美容コンサルタントとしてセミナー、メディアなどで活動するほか、日本初のCAが発信する総合情報サイト「CA Media」を立ち上げる。All Aboutビューティー担当ガイド。最新の著書は、『ファーストクラスCAの心をつかんだ マナーを超えた「気くばり」』(青春出版社、2020年7月21日刊)。

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文=清水裕美子 編集=石井節子 サムネイルデザイン=高田尚弥

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