8メガピクセルのフロントカメラも仕様はPixel 3aと同じになる。ディスプレイの左上隅にパンチホールデザインとして配置したことで、ディスプレイの画面占有率を高めることに貢献した点が新しい。
フロント側はディスプレイにパンチホールを設けて8メガのカメラを載せた。
ジェスチャー操作に対応するための「Soliレーダー」がPixel 4aでは省かれた。素早く顔認識を行って画面ロックを解除したり、手のひらのジェスチャー操作で音楽コンテンツの再生コントロールなどを行う、Pixel 4/4XLに搭載されている「Motion Sense」機能が使えない。グーグルはPixel 4aの開発を進めるに当たって「廉価な価格を実現すること」を最も重視した。そのため専用のチップセットがコストアップにつながるSoliレーダーの搭載が見送られることになったのだ。
マスクをしたまま画面がアンロックできる指紋認証対応
本体の上部には3.5mmオーディオジャックが搭載されている。有線接続の安価なイヤホン・ヘッドホンをつないで動画や音楽配信コンテンツが手軽に楽しめるのが嬉しい。Pixel 4の場合はUSB Type-Cから3.5mmイヤホンジャックへの変換アダプタが別途必要だ。
背面には指紋認証センサーがある。マスクを身に着けたままディスプレイのロック解除などができるメリットは、新型コロナの影響が続く今だからこそ、スマホ選びの大きな決め手にもなる。
グーグル純正のケースを装着。3.5mmイヤホンジャックと指紋認証センサーの箇所を切り欠いたデザインとしている。
電子決済機能については日本国内でもGoogle Payとおサイフケータイに対応するほか、SuicaやPasmo、QUICPayに楽天Payなど7つの電子マネーブランドをサポートする。
内蔵バッテリーの容量は3140mAh。グーグル独自のAI解析により使用頻度の高いアプリにバッテリーを優先して割り振る「アダプティブバッテリー」機能も助けて、フル充電から24時間持続するスタミナ性能をPixel 4aでは実現している。チャージが必要なタイミングになると通知を飛ばしてくれる。また急速充電にも対応する。「バッテリーの持ち」はミドル価格帯のスマホを選ぶユーザーにとって大事な条件のひとつとなるだけに、グーグルも力を入れてアピールするポイントのひとつだ。
ユーザーが頻繁に使うアプリにバッテリーを重点的に割り当てる「アダプティブバッテリー」機能をPixel 4aも搭載する。
先述した通り、グーグルのPixelシリーズはAndroidの最新アップデートをいち早く試したい“ギークなファン”が注目するスマートフォンだ。Pixel 4aも最新のOSとセキュリティ機能、パフォーマンス改善や新しい機能を「フューチャードロップ」として、端末の発売後も継続的にソフトウェアアップデートによりユーザーに提供していくとしている。iPhoneをメインとして使いながら、Andoridのフレッシュなアップデートを追いかけたいガジェットファンにも安価なPixel 4aはおすすめできる端末だと思う。