4万円台、黒一色で勝負をかける 「Google Pixel 4a」ハンズオン

「Google Pixel 4a」42900円(税込)。色はマット仕上げのブラックのみ


4月にはアップルがミドルレンジクラスの「iPhone SE」を税込49280円からという戦略的な価格で発売している。サイズを比べてみるとPixel 4aの方がわずかに大きいが、手に持つとサイズ感はほとんど変わらない。同じ4G LTE対応のミドルレンジスマホとして人気を分かち合う端末になりそうだ。


右は今年発売されたiPhone SE。画面サイズは4.7インチ。Pixel 4aと本体のサイズ感はほぼ変わらない。

Google Pixel 4aはプロセッサなどを統合するSoCに、クアルコムのモバイル向けチップセット「Snapdragon 730G」を搭載した。型番にGが付くチップセットはモバイルゲーム向けにパフォーマンスを最適化したラインナップだ。海外ではグーグルのクラウドゲームサービスである「Stadia(スタディア)」もローンチされていることから、Google Pixel 4aは「Stadiaなどオンラインゲームを快適に遊べる廉価版スマホ」として一定購買層の注目も引くだろう。

5.8インチのディスプレイはフルHD解像度の有機EL。フロント側にステレオスピーカーとマイク2基がある。内蔵ストレージはPixel 3aから容量を倍にした128GB。6GBのメインメモリを載せてマルチタスク性能を高めた。埋め込み型のeSIMも内蔵する。

カメラはシングルレンズ仕様。ジェスチャー操作を非対応とした理由


本体リア側のメインカメラはPixel 4にもよく似た四角いボックス型のユニットに搭載している。ただ、Pixel 4aでは12.2メガのデュアルピクセルセンサーを統合したシングルレンズカメラとした。つまりPixel 4に搭載されている望遠カメラが省略された格好だ。


カメラユニットの形は似ているが、標準+望遠のダブルレンズを載せているPixel 4に対して、Pixel 4aは標準のみのシングルレンズ仕様だ。

標準カメラのハードウェア仕様はPixel 4と同じ。デジタル超解像ズームやポートレートモードにナイトモード、天体撮影、そして一度のシャッター操作で連写撮影した静止画の中から出来映えの良いものをAIがピックアップして提案するトップショットなど、グーグル独自のソフトウェア技術を土台とするトリック撮影機能はPixel 4aにも継承する。


Pixel 4aとPixel 4で同じ場所の夜景を撮り比べた。明るさと精細感、色のバランスなど実力差はほとんど感じられない。
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文=山本 敦

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