I write about interesting Chinese companies

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中国のEV(電気自動車)市場は巨大で競争も激しいが、革新的な機能と求めやすい価格で消費者にアピールしようとする起業家が、この分野の新たなビリオネアとして浮上した。

北京に本拠を置くEVのスタートアップ「Li Auto」が7月30日、米ナスダック市場に上場し、株価は50%近く上昇した。Li Autoの時価総額は110億ドル(約1兆1600億円)となり、発行株式の21.3%を保有する創業者のLi Xiang(李想)の保有資産は現在29億ドルと試算されている。

アナリストはLi Autoが今後、中国のEV市場で一角を占めるようになると予測する。同社は6人乗りのSUV車両の「Li ONE」を32万8000元(約490万円)で販売中だ。

Li Autoは同社の車両をテスラのピュアEVと差別化するため、EREV(エクステンデッド・レンジEV)と呼ばれるシステムを採用している。このシステムは、バッテリーパックと内燃エンジンの双方から電力を供給する。

「彼らはテスラと真っ向から勝負するのではない」と上海のコンサルティング企業LMC AutomotiveのJohn Zengは話す。「Li Autoは他社とは異なるスタイルで、EVを普及させようとしている」

上場目論見書によるとLi Autoは昨年11月にLi ONEの量産を開始し、今年の年初から6月までに約1万台を販売している。昨年の売上は4000万ドルで、4億6300万ドルの赤字だったが、今年の赤字幅は縮小する見通しだ。

Li Autoの今年の1月から3月までの売上は1億2000万ドルに急拡大し、損失も大幅に削減できた。新型コロナウイルスのパンデミックにより、同社は中国全土の21カ所の販売拠点を閉鎖したが、その大半が現在は再開している。

Li Autoは複数の巨大企業の出資を獲得しており、香港市場に上場するフードデリバリーの「美団(Meituan)」や、Tik Tokの運営元のバイトダンスなどの支援を受けている。

美団の創業者のWang Xing(王興)は2019年からLi Autoの取締役を務めている。

編集=上田裕資

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