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金投資がまたしてもウォール街の主役に躍り出ている。賢い投資家は当然、上場投資信託(EFT)のヴァンエック・ベクトル金鉱株(GDX)に組み入れられている銘柄のような、金鉱株への投資を検討すべきだろう。

GDXは配当金を除いたベースで年初来50%近く上げており、年内に一段高を演じる可能性もある。とはいえ、手練れの投資家は、一目散に金鉱株に飛びつくのではなく、少し待って様子を見たいと思うかもしれない。

なぜかというと、金地金がこのところ高騰し、史上最高値を塗り替えていることに、市場はいささか浮かれすぎている面があるからだ。

「(金鉱銘柄は)やや泡だった地合いにあるので、小反落しても驚かない」。投資会社ウルフ・リサーチの株式調査担当マネジングディレクター、ジョン・ロークはそう語る。

投資家の熱狂が過ぎ去れば金鉱株は若干値を下げるだろう。市場がもう少し落ち着いた落時が買い時だ──そんな見立てだ。GDXはこのところ43ドル前後という高値で推移しているものの、今後は容易に40ドルを割り込む事態も考えられる。

一方で、騰勢が年末にかけても続いて、50ドルをたやすく上回るという展開もあり得るとロークは言う。そうなれば5カ月でさらに20%値上がりすることになる。

そうしたシナリオで良い材料は、金鉱山業界の業績が好調なことだろう。スプロット・アセット・マネジメントは最近のリポートで、米国の大半の企業が苦境にある一方、金鉱山業界は財務基盤が強固で、ほかの業界と比べてフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字の企業が多く、配当も増やしていると言及している。

このリポートによると、金鉱株は最近の値上がりにもかかわらず、市場の関心はこれまで「まばら」で、マネーの流入はそれほど多くなかったという。これは裏を返せば、今後、投資資金の流入が一気に増えて、強気相場が長期化する可能性があるということだ。

「金鉱銘柄は、投資の流入が活発でない時点ですでに力強いパフォーマンスを見せている。そこから考えると、その値上がりはまだ始まったばかりということなのかもしれない」とスプロットは分析している。

編集=江戸伸禎

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