マドンナの「コロナ投稿」がまたもや炎上、インスタが警告

Photo by Kevin Mazur/Getty Images for dcp

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歌手のマドンナは先日、物議を醸す新型コロナウイルス関連の動画をインスタグラムでシェアしたが、インスタグラムはこの投稿に「誤った情報が含まれている」と判断し、警告ラベルを表示した。

マドンナがシェアしたのは「抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンにコロナの治療効果がある」と主張するテキサス州ヒューストンのステラ・イマニュエル医師の動画だ。

この医師は、ヒドロキシクロロキンで350人以上の新型ウイルス患者の治療に成功したと主張しているが、米国のFDA(食品医薬品局)やNIH(国立衛生研究所)は、「この薬剤はコロナの治療に用いるべきではない」と述べている。

マドンナはこの動画をシェアした際に「真実は私たちを自由にしてくれる。しかし、真実に耳を傾けない人々もいる」とキャプションを添えていた。

インスタグラムは彼女のこの投稿を目立ちにくくし、「誤った情報」との警告ラベルを表示した。さらに、この投稿を外部のファクトチェック機関が審査したと追記した。

マドンナのインスタグラムのフォロワーは、1540万人に達している。彼女は今年3月の投稿で「コロナウイルスにとってはあなたがどんなに金持ちか、有名かは関係ない。このウイルスは平等をもたらす」と呼びかけて批判を浴びた。

マドンナはその後、コロナウイルスの抗体検査を受けた結果、陽性だったことが判明し、「私には抗体がある。明日は長いドライブに出かけ、窓を開けて新型コロナの空気を吸おう」と、動画で語っていた。

今回マドンナがシェアした医師の動画の別バージョンは、トランプ大統領やその長男のドナルド・トランプ・ジュニアらにもシェアされたが、フェイスブックは同様な警告ラベルを表示した。さらに、ユーチューブやツイッターも、この動画の表示を抑制している。

動画の投稿主のイマニュエル医師は極端で奇妙な主張を繰り返しており、冷血の爬虫類が政府を動かしているなどと述べていた。

トランプは以前からヒドロキシクロロキンを推奨し、自らも服用したと述べていたが、7月28日の記者会見では、イマニュエル医師について「非常に印象深い」と話した。

「彼女の発言は重要なものだと思う。しかし、私は彼女について何も知らない」とトランプは話した後、会見を打ち切った。

編集=上田裕資

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