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高級品の「スイートスポット」は中国


高級品ブランドは、中国では比較的高い業績を上げている。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受け、同国の影響力は高まることが見込まれている。

米コンサルティング企業ベイン・アンド・カンパニーは、世界の個人向け高級品市場において中国の買い物客のシェアは2019年の35%から上昇し、2025年にはほぼ半分近くまで増えると予測している。

米宝飾品大手ティファニーは先月、中国本土の2019年同月と比べた場合、小売売上高は2月には約85%下がり、3月は15%下がった一方、4月には30%上がり、5月には90%の上昇を見せたと投資家に伝えた。

同社は次のように発表している。

「この点を踏まえると、当社の世界全体の純売上高は今年終わりにかけ、今年度のこれまでの業績と比べて大幅に増えると考えられる。また、昨今中国人の間で海外旅行が激減していることや地元での消費の増加を考えると、中国本土での当社の国内事業の成長に多額の投資をするとした私たちの決断が非常に賢明なものだったことが裏付けられている」

カルティエやヴァン・クリーフ&アーペルなどのブランドを抱えるスイス企業リシュモンも、新型コロナウイルスのパンデミック後の売り上げをけん引する上で中国が欠かせないと確信している。同社は5月の発表で「中国の462軒のブティックがパンデミック後に再開してから、高い需要が見られた」と発言し、「他国の経済はおそらく、中国と張り合うことを難しいと感じるだろう」と述べた。

免税限度額の引き上げのような中国政府の方針により国内での買い物の魅力が高まることで、他の市場ではパンデミック前の高級品市場の成長率を取り戻すのがさらに難しいと感じるだろう。

翻訳・編集=出田静

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