「ポルシェのお医者さん」のお仕事拝見。必要ならネジまで復刻するサポート体制

ポルシェセンター青山 世田谷認定中古車センター

クラシックカーといえば必ず名前が挙がるポルシェ。古い車種に対してもブランドが価値を認め、サポートを行っているからこそファンはその魅力にどっぷりつかれるワケだが、ポルシェは、サポート体制がスゴすぎる。なんせ、ネジ一本、プレートのフォントから、車種によってはオイルまで“復刻”し、純正品として再生産しているのだから。

そのサービスの内容を「ポルシェセンター青山 世田谷認定中古車センター」(以下ポルシェセンター)で訊いてきた。

生産したポルシェの70%がいまだ現役という事実


ジャンルが何であれ、トレンドの荒波に負けずプロダクトが評価され続けるためには、陳腐化しない完成されたデザインと確かな実用性、そして圧倒的なブランド力が備わっている必要がある。

車の世界でいえば“クラシックポルシェ”は、まさにこの3つを兼ね揃えた存在だ。ポルシェ ジャパン アフターセールス部の入江健次さんの言葉が、その価値を象徴する。

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「ポルシェは、創業からこれまで生産した70%程の車両が今も走り続けているんですよ。この数字からもわかるように、ポルシェはメンテナンスさえすれば何十年と乗り続けられる車なんです」

これは車に限らず言えることだが、古いプロダクトと付き合うためには信頼できる専門店の存在が欠かせない。

そこでポルシェは約5年の歳月をかけ、オーナーをサポートする国際的なネットワークを構築。今では世界で約70ものポルシェ クラシック パートナーを開設しているが、今回伺ったポルシェセンターもそのうちのひとつ。

クラシックポルシェとパーツの販売とともに、公認店ならではの手厚いメンテナンスを引き受けている。

クラシックポルシェが今も街を走り続けている理由


「クラシックポルシェのオーナーは40~50代の男性が圧倒的に多いですね。こちらにふらっと来てクラシック系に興味を持っていただく方も年々増えていますよ」とは先ほどの入江さんだ。

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グッドコンディションで入荷した「356 SC」。復刻されたパーツも駆使して整備を行っている。

店頭に並ぶ「356 SC」などの名作を目の前にすると、クラシックポルシェに惹かれるのも必然と思えてくる。
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文=戸叶庸之

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