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2020.08.07

情熱的なスタートアップ精神を受け継ぐマクラーレンが「贅沢なクルマ」を出し続ける理由

スポーツカーのブランドは、創設者の名前をそのまま持つものが多い。これが好ましいのは、スタート時の情熱が今も漂っている気が強くするからだ。マクラーレンしかりである。


マクラーレンは、レーシングドライバーとしてキャリアをスタートさせたブルース・マクラーレンが創業者だ。1963年にフォーミュラ1のコンストラクターとしてビジネスを開始している。今の言葉でいうと、モータースポーツのスタートアップだ。

ブルース・マクラーレン自身、1959年に22歳でF1にデビューした優れたレーシングドライバーで好成績を記録。一方、レースマシン開発能力に長け、マクラーレンはとりわけF1の世界では揺るぎないブランドとなった。

ホンダそしてメルセデス・ベンツからエンジンの供給を受けた1988年から目覚ましい活躍ぶり。アイルトン・セナやアラン・プロスト、さらにミハエル・シューマッハー、優秀なドライバーの貢献もあり、5つの世界選手権を手中に収めている。

レーストラックで培った技術を市販車に


マクラーレンの名を冠したスーパースポーツカーには、必ず、栄光の歴史がついてまわるといってもいいかもしれない。実際、英国南部サリー州の本社では、F1とスポーツカーがひとつ屋根の下で開発されている。開発スタッフの人的交流も最近始まったそうだ。

マクラーレンのヘリティッジを感じさせるモデルが、2020年春に日本でも発表された「McLaren Elva」だ(冒頭写真)。Elvaは、米国でのプロトタイプレースのために、マクラーレンに手を貸した英国の自動車メーカーだ。


マクラーレンのクルマは、MSO(McLaren Special Operation)というサービスにより、個人による外観や内装のカスタマイズが可能。写真はElva社により作られ、1967年にアメリカのレースで活躍した「M6A」のイメージでカスタマイズを施したElva。数字の4はブルース・マクラーレンのレースナンバー。

ブルース・マクラーレンが設計した「M1A」(1964年)、そして続いた「M1B」「M1C」は、Elvaが製造を引き受けなければ実現しなかった。あいにく、Elva社は現在は存在しない。しかし、Elvaと聞くと、年配のレース好きの胸には懐かしさが広がる。「McLaren Elva」にはその名の復活という意味がある。

最新のElvaは、ウィンドシールドを持たず風の力で雨滴も飛ばしてしまうという画期的な「アクティブ・エアマネージメントシステム」など、マクラーレンらしい、と言いたくなる凝った技術が採用された、サーキットで楽しむモデルだ。


前方から取り込んだ空気を垂直に吹き上げることで雨を吹き飛ばす、Elvaのアクティブ・エアマネージメントシステム。フロントウインドウはオプション設定。

マクラーレンが手がけるスポーツカーは、公道からサーキットまで走れるように作られている。「No SUV」(=マクラーレンブランドのSUVなんて作らない)を標榜しているだけに、走れないのはオフロードぐらいなものだ。

興味深いのは、マクラーレンのプロダクトはどれも速いし、コーナリング性能に優れていることだ。かつ、モデルごとに異なるキャラクターが巧みに表現されている点でも異彩を放っている。

次々にニューモデルを発表する理由


自動車好きの中にも“なぜマクラーレンは1つか2つのモデルで満足せず、毎年、複数のニューモデルを発表するのだろう”と疑問を持っている人がいるかもしれない。

例えば加速の時の速度感や音質やバイブレーション。あるいはコーナリング中の車体の追従性や脱出速度。さらに乗り心地、快適性、それに内外のスタイリング。どのクルマにも個性がある。

理由を探れば、バスタブ型のカーボンモノコックシャシーの設計はプロダクトごとに異なるし、サスペンションの設定も、エンジン出力の微妙な調整も、クルマごとに細やかに調整されていることが思いつく。


765LTに搭載されているカーボン・ファイバー製シャシー。マクラーレンの軽量化を支える、カーボン・ファイバー技術。今後のハイブリッドや電動パワートレイン活用のために、継続的な軽量化への取り組みを進めていくという。

それらの味付けをクルマごとに変えて、マクラーレンを2台持っていたとしても、違う楽しみが味わえるようにしている。なので、マクラーレンがニューモデルを出すたびに、ファンが胸をときめかせるのには、しかるべき理由があるのだ。

戦略のキーワードは「軽量化」そして「ハイブリッド」


ニューモデルはさらに続く。マクラーレンでは、2025年までのビジネスプランとして「Track25」を打ち上げている。内容は、18のニューモデル導入と全モデルのハイブリッド化というもの。つまり、これからもさらなる“驚き”が待っていることになる。

冒頭で触れた「Elva」に加え、1,050馬力のハイブリッドパワートレインを3シーターの流れるようなボディに搭載した「Speedtail」や、従来の「720S」をベースに出力を765馬力まで高め、ダウンフォースを25%増加させた限定生産モデル「765LT」は、日本での登場も秒読みに入っている。



全世界765台限定の「765LT」。車重は720s Coupéよりも80kg軽い1,339kg。最高出力は765馬力で、0-100mを静止状態からわずか2.8秒で駆け抜ける。チタンの4連エグゾースト、シグネチャー的なハニカムデザインがスパルタンな印象。日本での価格は4,450万円から。

「Speedtail」そして「765LT」、ともに異次元のような速さを持っているだろうと期待が膨らむ。それでいて、美しい。マクラーレンの真骨頂といえる。

今年、2020年の4月には「軽量化こそ、次世代マクラーレン・スーパーカーの中心的戦略です」と、マクラーレン・オートモーティブでCEOを務めるマイク・フルーウィット氏が述べている。

車体の軽量化で競合に勝つことは、マクラーレンにとって最優先事項だとするフルーウィット氏。同社では軽量で高剛性という特徴を持つ、スーパースポーツカーに不可欠な炭素樹脂に力を入れている。

複合素材の開発と製造を自社で行うマクラーレン・コンポジット・テクノロジーセンターに投資し、ここでシャシーを製造しているのだ。



先に挙げた「765LT」は炭素樹脂をふんだんに使うことで、車重1,229キロと、にわかに信じられないほど軽量に仕上がっている。マクラーレンがF1の世界で最初に炭素樹脂を使った(1981年)事実を想起させるではないか。

ラインナップは多様なのに、どのモデルをみても、一目でマクラーレンとわかる。「浜辺で波が作る形など、自然の美からインスピレーションを得ています」とは、デザインを統括する英国人、ロブ・メルヴィルが2020年3月にオンラインでのインタビューで語ってくれたことだ。

「マクラーレンのデザイナーの仕事は、エンジニアリングと審美性という二つの世界を1つにすることと心得ています。例えばSpeedtailは時速403キロをマークするハイパフォーマンスカーである一方、エレガンスも感じてもらうべくデザインしています」


マクラーレン史上、最もエアロダイナミクス効率に優れたマシン「Speedtail」。1,050PSという大出力のハイブリッド・パワートレインを搭載。最高速度はなんと時速403km/h。価格は175万ポンド(約2億5200万円)だが、限定106台はすでに完売。

このインタビューの中で、さらにメルヴィルは言う。マクラーレンのクルマのフォルムは、空力などクルマの性能を引き出すための、重要な性能の一部であるということだ。「水滴」も理想的な形である、そうメルヴィルは話す。

「機能を形で見せることが重要です。ニューモデルをデザインする際は、まずそれを考えます。マクラーレンが作るクルマはエモーショナルと言われますが、デザインされているのはただ造形的に感情を刺激することだけではありません。造型のどこをとっても”なぜこの形状に?”と質問を受けた時に、即座に納得してもらえる合理的な答えが返せる。すべてに造形の理由があるのです」


コクピットと呼ぶにふさわしい、Speedtailの運転席。完全なシンメトリーのデザインで、後方左右にパッセンジャーシートが配された3席のレイアウトはマクラーレン初のロードカーである「McLaren F1」(1991年発表)を彷彿とさせる。

その造形の中に身を収めれば、メルヴィルが言う通り、デザインされているのは造形的な美しさだけだけではないと分かる。高品位オーディオやアンビエントライトなど、おもてなし感にも溢れているのだ。

もしマクラーレンのクルマを未体験なら、何よりも乗ってみることをお勧めしたい。多くの人が想像するよりも遥かに快適で、スピードを安心して楽しめるからだ。そして最後は素晴らしい気分へとドライバーを導く。



そのバックグラウンドにあるのは、世界最高峰の自動車レースで数々の栄冠を手にするに至った、開発力と限界へ挑戦する精神。情熱とエンジニアリング、そして審美性も突き詰めたデザイン力が作り上げた、街を走れるクルマ。これが本当の意味で贅沢なプロダクトというものだ。


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Promoted by マクラーレン・オートモーティブ・ジャパン / text by 小川フミオ / edit by 青山鼓

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