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中国のテンセントは、米国のニューヨーク市場に上場する検索エンジン企業「Sogou(捜狗)」に21億ドル(約2200億円)で買収提案を行った模様だ。アナリストはこの買収によって、テンセントが検索エンジン部門を強化すると見ている。

テンセントは、Sogouの株式を1株9ドルで買い取る提案を行ったとSogouがオンラインで開示した声明には記載されている。買収が成立した場合、Sogouは非上場化され、テンセントの完全子会社となる。Sogouの株価は7月28日の市場で48%急騰し、8.5ドルで取引を終えた。

北京に本拠を置くSogouの時価総額は現在33億ドルに達している。

深センの調査企業Blue Lotus CapitalのShawn Yangは、テンセントはWeChatの検索機能の強化を狙っている模様だと述べた。12億人近くのユーザーを抱えるメッセージアプリのWeChatは、ニュースや音楽コンテンツの検索機能も備えている。さらにアプリ内のミニプログラムにも、検索機能が備わっている。

「買収が成立した場合、テンセントはSogouの検索エンジンをWeChatに組み込むことになる」とYangは述べた。「Sogouが抱える人材や、AI(人工知能)分野の知見にテンセントが魅力を感じている可能性もある」と彼は続けた。

フォーブスの取材にテンセントの広報担当者は、追加で開示できる情報は無いと回答した。Sogouはコメント要請に応じていないが、既に開示済みの声明によると、同社の特別委員会が現在、提案の精査を行っているという。

テンセントは既にSogouの筆頭株主となっており、Sogouの株式の39.2%を保有し、議決権の50%以上を支配している。一方で、中国のメディア及びエンタテインメント企業のSohu(捜狐)もSogouの株式の33.8%を保有し、議決権の44%を支配下に置いている。

今回の買収提案は、米中間の緊張の高まりの中で行われた点も注目すべきポイントと言える。Sogouのような米国で上場した中国企業の多くが今後の、米国での敵対的ムードの高まりや、会計監査の厳格化を懸念し、香港での資金調達に向けて動いている。

今年に入り、Eコマース大手のJD.comやゲーム企業のネットイース(NetEase)らが香港市場で二重上場を行った。また、オンラインゲーム企業のChangyouも今年4月にSohuからの買収提案を受け入れ、非上場企業となった。

編集=上田裕資

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