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(左から)アンドパッドCFOの荻野泰弘、代表取締役の稲田武夫

「建築現場を楽にする」

1人の現場監督を助けたい。そんな思いから、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD(アンドパッド)」は立ち上がった。

建設産業は日本を支える巨大産業。その産業の未来を考えれば、施工現場を今よりも効率化し、そこで働く人達の労働環境を改善しなくては業界が衰退してしまう。その課題にアプローチすべく、建設・建築業界のIT化に突き進む代表取締役の稲田武夫と4月から取締役CFOに就任した荻野泰弘に話を聞いた。

現場監督の作業を効率化したい


アンドパッド(旧:オクト)は2014年4月に創業。稲田は2008年から勤めたリクルートを経て、独立を決意。「リフォームや建築業界向けにインターネットのサービスを作りたい」という思いから、起業した。

起業から1年半、施工現場のアナログさを目の当たりにすることになる。建築業界の大きな課題として、日々職人からそして流通会社などからの電話対応に追われる現場監督の姿があった。そんな現場監督の作業を効率化するためにANDPADは2016年3月にサービスを開始。

住居、ビルや施設を作る1つのプロジェクトの中心が施工の現場だ。その中のやりとりが未だにファックスや電話という現場も少なくない。アンドパッドが目指すのはこのプロセスをスマートフォンに置き換え、コミュニケーションを円滑にする仕組みを作り上げていくことだ。



図面のIT化、ドローン活用など近年建設業界にもテクノロジーの波は押し寄せている。現在、現場で課題を感じていた関係者は効率化のためにテクノロジーを積極的に導入している。だが、創業当初の2015年はまだスマートフォンの仕事における利用率は、決して高くなかった。ANDPADを紹介しても、全然相手にされない日々が続いたが、スマートフォンのB2B利用が一般化した2017年頃から施工現場情報をスマートフォンで共有するという考えが広がっていったと、稲田は振り返る。

そして新型コロナウィルス感染症の拡大により、建設・建築業界でも更にデジタル化への動きが進んでおり、今後更なるDX化、IT化への投資拡大が予想される。

文=新川諒 人物写真=小田駿一

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