ドコモがバーチャルシンガー花譜とコラボ 「5G時代の火付け役」を狙う


花譜はYouTube上で活躍するバーチャルYouTuber(VTuber)ブームの流れを受け、2018年10月にバーチャルシンガーとしてデビュー。現在16歳で、同じ世代が抱える葛藤や心情を反映した表現力が共感を呼び、YouTubeチャンネル登録者数は2020年7月現在で30万人以上に及ぶ。

2019年8月、東京・恵比寿のLIQUIDROOMで開催されたソロライブ「不可解」ではクラウドファンディングを実施し、4000万円以上の支援金を集めたことでも話題となった。

ライブでは YouTube Liveでの生配信、全国各地の映画館、カラオケルームでのライブビューイングを行い、「#花譜不可解」がTwitterトレンドの世界1位になるなど、インフルエンサーとしての影響力も増している。

このオンライン展示イベントでは、AR技術を使って好きな場所に3DCGで作られたフィギュアを飾れるアプリ「HoloModelsTM(ホロモデル)」 を使い、自分の部屋にデジタルフィギュアを出現させることができる。フィギュアは8種類あり、操作することも可能だ。

また、バーチャル空間でイベント参加者たちと交流できるVRのプラットフォーム「VRchat」で、会場展示をリアルに再現する


「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo ONLINE EXHIBITION」のオンライン展示風景

5Gでリアルとバーチャルを融合


花譜とのコラボの狙いについては、ドコモ担当者は次のようにコメントした。

「私たちは、5G時代の火付け役は20代以下の若い人たちであると睨んでいます。ですので、その世代に大変人気のある花譜は非常に魅力的な存在です。5Gはリアルとバーチャルの融合が重要なテーマなので、バーチャルシンガ―である花譜がドコモが掲げる5Gのテーマとの相性が良いと考え、今回ご一緒させていただきました」

現実とバーチャルの境目をなくし、2つの世界を融合させる目的で実現した今回のコラボ。未来のエンタメとテクノロジーのあり方を知る機会といえる。

文=Forbes JAPAN編集部

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