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2020.07.27 17:30

英高級百貨店ハロッズ 初のアウトレットでコロナ後の回復図る

JessicaGirvan / Shutterstock.com

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世界でも有名な高級百貨店ブランドのハロッズが、価格志向の消費者を意識した初めての試みとして大規模なアウトレット店をオープンさせた。平均割引率は40~60%だ。
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ハロッズは国際的に有名なデパートで、ロンドンのヒースロー空港やガトウィック空港、カタールのハマド国際空港など一部の空港にも店舗を構えている。その同社が、ロンドンの巨大なショッピングモール、ウエストフィールド・ロンドンに先日、「ハロッズ・アウトレット」をオープンさせた。開店当日は300人ほどの買い物客が列を作り、人気の高さをうかがわせた。

約7400平方メートルの同店は、ロンドンのシェパーズ・ブッシュ地区にある。これはロンドン中心部の一流エリア、ナイツブリッジ地区にある同社の旗艦店の西に当たる。旗艦店の広さは約9万3000平方メートルだ。

同社のアウトレット店は4階建ての建物の2階分を使用し、新型コロナウイルス感染症によるソーシャルディスタンシング(社会的距離を保つこと)を念頭に置いて現在や過去のシーズンの過剰在庫を販売する。同店で一度に入店が許可される客の数は365人までで、入店者数は顧客集計技術を使って制御される。
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英国では、ファッションの小売店やデパートを含め生活に必須でない店舗の大半が6月15日に再開した。ウエストフィールドの親会社、ウニベイル・ロダムコ・ウエストフィールドのグループ最高経営責任者(CEO)、クリストフ・キュビリエはソーシャルメディアで「当社の旗艦店再開を祝う非常に素晴らしい出来事だ。同店の待望のオープンは既存の顧客にとって新たな目玉となり、新規訪問客も引きつけるだろう」と述べた。

展示されているコレクションには、女性服、男性服、美容化粧品、アクセサリー、子ども服、家庭用品がある。ハロッズによると、販売されている商品は同社でおなじみの年2回のセール商品だ。同社の夏のセールは6月中旬からネット上で始まり、アウトレットよりもはるかに幅広い商品を取りそろえている。

半年の戦略的実験期間


セールの在庫を新たな店舗に移動させるこで、ハロッズはナイツブリッジ店のスペースを新たなシーズンのさまざまな商品に使うことができるようになり、セール品が置かれることはほぼなくなる。ただし、デパート内に出店している店舗では通常通り割引を提供することが可能だ。

ハロッズは発表の中で、「当社はハロッズ・アウトレットを通し、状況の変化に適応し、経済的に非常に厳しい時期にも成長することができる」と述べている。アウトレット店は実質上長期的なポップアップ店で、12月31日までの半年間リースされている。これは、このコンセプトに長期的な可能性があるかどうかを見極めるのに十分な期間だ。
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翻訳・編集=出田静

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