米軍は近年、ゲームに特化したストリーミングサイトのTwitchでの採用を活発化させている。
オカシオ=コルテスは今回の修正案で、国家の予算がTwitchを含むビデオゲームやeスポーツのサイトで、軍のリクルート活動に用いられることを阻止しようとしている。
米国の空軍や陸軍、海軍らは全てeスポーツチームを結成し、Twitch上で若い男性ユーザーと交流し、採用活動を行っている。米陸軍は先日、Twitchを使って、無料プレゼントで採用ページへと誘導する試みを行ったことで強い非難を浴びていた。
米軍のTwitchの利用についてはこれまでも疑問の声が上がっていた。Twitchの配信中、チャットで「あなたの好きな戦争犯罪は?」と質問したユーザーは、米軍のチャンネルから出入り禁止を告げられたが、人権問題の専門家らは、軍に対しこの措置を取り消すよう求めていた。
eスポーツ関係者のRod Breslauは先日のツイートで、米国陸軍がTwitch上での活動を停止したと述べたが、彼によるとこの措置は一時的なものだという。
コロンビア大学の言論の自由の擁護団体Knight First Amendment Instituteは軍宛ての公開書簡で、「陸軍及び海軍は若者たちを軍に引き込むために、eスポーツチームを結成し、Twitchのチャンネルを立ち上げた」と述べていた。
陸軍のeスポーツチャンネルの説明文には、軍のメンバーがゲームにかける情熱を視聴者らと共有していくと記載されている。海軍のチャンネルの説明文には「ゲームをするために一晩中起きているべきではないと言う人も居るが、我々はあなたに報酬を支払って、ゲームをさせる。海軍の公式チャンネルを訪れて、軍での暮らしの実態を知って欲しい」との文言が掲載されている。
Twitchによると同社のプラットフォームは、月間2800万人のユニークユーザー数を記録しており、米国の10代の男性の80%にリーチしているという。