書斎で過ごすひとり時間を充実させる美しい家具たち

デザイナー蛯名紀之が手掛ける「クレール」

新しい生活様式が始まり、自宅での仕事にも慣れてきた。ホームオフィスの利点は、他者にペースを乱されないことにある。しかし、書斎に籠りっきりで一日中デスクワークに勤しんでいると、それはそれで息がつまる。

誰から見られるわけではないので、机と椅子とパソコンがあれば仕事はできるが、気分よく仕事を進めるためには、やはり書斎のインテリアにもこだわるべきである。そもそも書斎は仕事場だけではない。読書をしたり趣味に没頭したりする場所でもあるのだから、使っていて気分がいい家具を選ぶべきだ。

IDC OTSUKAには書斎向きの家具たちも揃っている。

例えばテーブル。オフィス然としたワークテーブルではなく、デザイナー蛯名紀之が手掛ける「クレール」のように、造形が美しいタイプを選んでみよう。使用しているウォールナット材は肌当たりに優れ、木目も美しい。すらりとした脚部の造形も見事である。しかし引き出しなど機能性も優れているので、書斎向きなのだ。


クレール「デスク」幅120×奥行き65×高さ70cm。51万7000円

椅子にもこだわりたいという人もいるだろう。長時間座っていると腰や背中に負担がかかるので、高機能オフィスチェアを愛用している人は多いはず。機能性を意識した素材やデザインは、長く座るモノとして優れているが、どうしても仕事一辺倒の空間に見えてしまうのは残念だ。

書斎はプライベート空間でもあるのだから、もうちょっと趣味性を加えてみたい。チャールズ&レイ・イームズがデザインした「マネージメントチェア」は、金属のフレームと質感のよいレザー製の座面&背もたれを組み合わせた傑作。背もたれが柔らかくカーブさせることで背中のラインにフィットし、快適な座り心地を実現。その一方で1958年に生まれた歴史的傑作であるため、所有する喜びもある得られるだろう。


ハーマンミラー「マネージメントチェア」幅58×奥行き61.5×高さ96.5~104/座面高42~49.5cm。33万3300円
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文=篠田哲生

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