「豪雨被害を受けた九州へ」新政の想いを伝える9回目のチャリティー酒

「新政」の酒づくりを特徴づけているひとつが木桶での仕込み。33個の木桶は日本でも最多だ。Photo by Shingo Aiba


気になる今回の支援酒の内容は、革新的な手法を用いて醸されるPrivate Labシリーズより「天蛙(あまがえる)」を採用。瓶内で二次発酵を進めるためシュワッと強い発泡が特徴のスパークリング酒「天蛙(あまがえる)」は、低アルコール度数で飲みやすく、とくに人気の高い酒だ。「亜麻猫VIA」に続き、ほどなく完売必至のため見かけたら即買い、をおすすめする。


九州の豪雨災害を支援するため、売り上げから1本あたり400円が寄付される「天蛙 for Kyushu」は2257円(税込)。冷蔵庫以外の常温で保存すると瓶内の酵母が活性化するため、開栓時に中身が飛び出す「怒りの蛙」現象を引き起こすことも。

それにしても今年の7月は雨が多かった。このところの水害や地震災害、そして新型ウイルスの脅威……我々の地球環境になにか重大な変化がもたらされていると自覚せざるを得ない状況だが?

「日本酒、とくに私たちの作っている純米酒は米と米麹、水だけで造られますので、やはり風土や環境への意識は自然と高くなります。いま33個ある木桶を将来的にはもっと増やし、全量を木桶で生産したいと考えていますが、これは造りの上で味わいを探求するだけではなく、サステナブルな視点から進めたいことでもあります。酒はアルコールの特性から、その使い方や飲み方によっては毒にもなりえるもの。だからこそ、その造り手としてエシカルでいることが重要と考えています」(佐藤さん)

飲んで美味しく、楽しく社会に貢献できるなら、酒飲みにとって否はない。青い葉陰で雨宿りをする「天蛙」よ、私たちの想いを天へ届けておくれ。

Text by Miyako Akiyama

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