ビジネス

2020.07.27

製薬会社、ワクチン完成後もコロナ診断検査に大きな需要

Abbott’s ID NOW platform(c)Abbott


現段階で、モデルナ、ファイザーとその提携会社のバイオエヌテック、アストラゼネカなどの企業が、ワクチンの初期臨床試験で有望な結果を出している。米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長など著名な感染症専門家たちは、「慎重な楽観論」として、2020年末から2021年初頭までにワクチンが利用可能になる見通しを示している。

アボットやロシュ、ベクトン・ディッキンソンといった企業は、診断検査だけでなく、集団向けの抗体検査キットも製造している。誰にウイルス感染経験があるかを把握し、将来の流行を防ぐための検査だ。フォードCEOは、「安全性と有効性が実証されたワクチンが誕生し普及したあとも」抗体検査には高い需要があるだろうと述べる。

「ウイルスのサーベイランス検査はやはり必要であり、そのために血清抗体検査がますます行われるようになるでしょう」と、フォードCEOは述べる。「わたしたちのような抗体検査を扱う企業には、今後もチャンスが訪れるでしょう。抗体検査については大きな需要が生じると見ています」

翻訳=的場知之/ガリレオ

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